【世田谷区】ジオ学芸大学
学芸大学駅徒歩11分・全74邸・1〜3LDK|建築士が見た"低層74邸の設計意図"
この記事では、「なぜ世田谷区の第一種低層住居専用地域に74邸もの低層レジデンスが成立するのか」という敷地計画の核心から、環七通り沿いという最大リスク、価格妥当性、ハザードまで、購入検討に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、渋谷まで直通7分のアクセスと碑文谷の住環境を両立させたい、子育てファミリーや城南エリアに根を張りたいDINKsにハマる物件です。ただし1億円台が当然の価格帯と、環七通りへの直接面を許容できるかが検討の分岐点になります。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都世田谷区下馬6丁目88番1(地番) |
|---|---|
| 売主 | 阪急阪神不動産株式会社・JR西日本プロパティーズ株式会社 |
| 施工 | 不二建設株式会社 |
| 規模 | 地下1階・地上3階建・鉄筋コンクリート造(壁式構造) |
| 総戸数 | 74戸 |
| 間取り | 全体:1LDK〜3LDK・専有面積45㎡台〜85㎡台(全18タイプ50バリエーション。公式サイト)/先着順(15戸):2LDK・3LDK・55.65〜80.62㎡(公式サイト物件概要 2026年9月21日公開) |
| 竣工予定 | 2027年12月下旬 |
| 入居予定 | 2028年1月中旬 |
| 販売状況 | 先着順(15戸)受付中。第1期2次は2026年9月下旬販売開始予定(公式サイト物件概要 2026年9月21日公開) |
| 価格帯 | 先着順(15戸):1億390万円〜1億8,990万円(最多価格帯:1億1,800万円台〈3戸〉)/第1期2次:未定(公式サイト物件概要 2026年9月21日公開) |
| 管理費 | 22,710〜32,900円/月(先着順の住戸) |
| 修繕の積立(月額) | 14,470〜20,970円/月(先着順の住戸) |
| 駐車場 | 18台(機械式)35,000〜38,000円/月 |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間/経路 |
|---|---|
| 渋谷 | 約7分(東急東横線 直通・学芸大学駅乗車) |
| 中目黒 | 約3分(東急東横線 直通・学芸大学駅乗車) |
| 横浜 | 約25分(東急東横線 直通・学芸大学駅乗車) |
| 東京 | 約27分(東急東横線→中目黒で東京メトロ日比谷線→霞ケ関で丸ノ内線) |
| 品川 | 約25分(渋谷乗換→山手線) |
※渋谷・中目黒・横浜・東京は売主の公式サイトに載っている通勤時の所要時間(乗換時間を含む)。品川は平日朝時間帯のGoogle Maps乗換案内に基づく目安。学芸大学駅まで徒歩11分(阪急阪神不動産公式サイト記載値)。
一級建築士ryoが見る「低層74邸の設計意図」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
敷地面積2,833.05㎡に対して建築面積1,876.33㎡、延べ床面積6,795.7㎡という数字を並べると、この設計の意図が見えてくる。第一種低層住居専用地域(敷地の一部は第二種住居地域)で高さを抑えながら74戸を成立させるため、地下1階を組み込み、かつ建ぺい率66.3%という敷地いっぱいに近い建て方を選んでいる。容積率151.23%は、地下利用による容積率緩和を最大限に活用した計算の上に成り立つ数字と読める。「公園に寄り添うミュージアム」というコンセプトは単なるマーケティングではなく、地形と法規を読み込んだ結果として導かれたデザイン言語である。
壁式構造の採用は、この物件を読む上での重要な鍵だ。柱や天井の出っ張りが室内に出ないため、55〜85㎡の住戸でも四角い空間が確保できる。一般的なラーメン構造のマンションでは柱型が部屋の隅に残るが、壁式構造はそれがない。特に2LDK(55〜60㎡台)の小さめ住戸で、この恩恵が大きく効く。三方接道という敷地の特性を生かして、3方向の道路側から採光を確保できる住戸配置が可能となっており、1フロア平均18.5戸という低密度な構成がプライバシーの確保にも寄与する。
外構計画では、敷地を植栽で包み込む設計意図が公式資料に示されている。第一種低層住居専用地域という用途地域の縛りが、皮肉にも周辺の街並みを守る働きをしており、竣工後も低層の住宅街が広がる穏やかな眺望が続く可能性が高い。ただし、西側の環七通りに近い住戸については別途の検討が必要だ(詳細はSection 06)。
敷地面積2,833㎡に74戸という数字は、都内の低層マンションとしては稠密な部類に入る。しかし壁式構造と地下活用の組み合わせは、制約の中で最大限の住空間を引き出す選択として評価できる。同時に、この数字は「設計者が土地をぎりぎりまで使い切った」ことを示しており、敷地の余白や外構の余裕は最小限に抑えられている点を購入者は承知しておく必要がある。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
東急東横線・学芸大学駅は改札口が1か所(西口・東口で出口方向が分かれるが、改札は地上1か所)。東口から出ると学芸大学東口商店街が目の前に広がる。中規模のスーパー・飲食店・カフェが軒を連ねる、昭和の商店街の雰囲気を残しながらも洗練されつつある通りで、朝の買い物帰りの住人と駅を目指すビジネスパーソンが入り混じる。西口はより小規模で、住宅街への入り口という印象が強い。
道のり前半(駅前〜中盤)
東口商店街を南へ抜けると商業色がにわかに落ち着き、戸建てと低層マンションが混在する住宅街へと空気が変わる。道は鷹番から碑文谷方面へ続き、目黒通りのような大通りを渡ることはない(Google マップの徒歩ルートは約850〜900m・12分)。歩道は整備されており、夜間も街灯が連続していて暗がりは感じない。
道のり後半(物件直前)
碑文谷公園(目黒区立)の南側を通過すると、周囲の街区がぐっと落ち着く。低層マンションと植栽の整った戸建てが並ぶ路地を進み、世田谷区下馬6丁目へと行政境を越えると、物件の敷地に着く。物件の西側、敷地の中心から直線約60mを環七通りが南北に通っており(OpenStreetMap)、車の音がどの程度届くかは実際に体感することを勧める。
歩いてみての体感
距離約880m、地図上の徒歩11分(80m×1分換算)はほぼ正確だ。道のりはほぼ平坦で、駅(標高約32m)から途中の碑文谷公園付近(約31m)、物件(約33m)までの高低差は1〜2m程度だ(国土地理院の標高データ。Google マップの徒歩ルートも「ほぼ平坦」と表示)。子連れや自転車利用の場合は歩道の段差と信号数(4〜5か所)を確認しておきたい。夜間は住宅街の通り沿いで適度に明るく、体感治安は良好だ。
徒歩11分という数字は駅徒歩物件として「やや遠い」部類に入る。実際に歩くと駅周辺の商業エリアを抜けてからの住宅街歩きが長く感じ、雨の日や重い荷物がある日は自転車があると実用的だ。一方で、環七通りは物件の西側を通るため、敷地の東側の住戸ほど環七から距離をとれる。物件の価値は「距離のハンデを立地の落ち着きで補う」設計であり、どちらを重視するかが検討の軸になる。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
街の歴史と再開発動向
学芸大学駅は、かつて東京学芸大学の前身・東京第一師範学校(その前身は青山師範学校)があったことに由来する名称だ。大学移転後も駅名はそのままで、東横線の急行停車駅として城南エリアの生活ハブ機能を担い続けている。周辺は目黒区鷹番・碑文谷と世田谷区下馬が入り組む住宅地で、大規模な再開発とは無縁のまま成熟した住環境が保たれてきた。
2026年時点で進行中の開発としては、補助第26号線(目黒中央町一丁目〜鷹番二丁目間)の整備が挙げられる。品川区から北へ向かう南北幹線道路の一部で、完成すると学芸大学駅周辺の交通アクセスが変化する可能性がある。現時点では工事中の区間が存在しており、完成後の街並みへの影響は注視が必要だ。大規模な商業開発の計画は現状見当たらず、住宅地の性格が大きく変わる要素は少ないと読んでいる。
生活インフラ・学区
日常の買い物は東急ストア 駒沢通り野沢店(徒歩5分)が最寄りで、オオゼキ 碑文谷店(徒歩11分)、イオンスタイル 碑文谷(徒歩12分)も歩いて行ける(公式サイト)。学芸大学駅の周辺には6つの商店街が連なる(公式サイト)。医療は近くに内科の診療所があり、入院設備のある総合病院は国立病院機構 東京医療センター(目黒区東が丘・直線約1.1km)が最寄りになる。
小学校の学区は世田谷区立中丸小学校(約1,020m・徒歩13分)、中学校は世田谷区立駒留中学校(徒歩20分)が対応する(公式サイト。世田谷区の通学区域でも下馬6丁目全域が中丸小・駒留中)。国立の東京学芸大学附属世田谷小学校(深沢4丁目)を考える場合は、通学区域と入学の条件を同校の募集要項で確認してほしい。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定 | 非該当(想定最大規模で敷地は区域外。最寄りの浸水深0.5m未満の区域は北東へ約120m。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 津波浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当 |
| 液状化危険度 | 台地(東京都の地盤分類「台地1」)。液状化の可能性は、東京都「東京の液状化予測図」で購入前に確認してほしい |
| 地域危険度(地震・火災) | 建物倒壊:ランク2 / 火災:ランク2 / 総合:ランク1(5段階中。東京都 地域危険度測定調査 第9回・世田谷区下馬6丁目) |
| 海抜・標高 | 約30〜35m(武蔵野台地南縁部) |
| 最寄避難所 | 碑文谷公園及び碑文谷体育館(目黒区碑文谷6丁目・直線約320m)。世田谷区の避難所では世田谷区立中丸小学校(直線約900m)(国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省 重ねるハザードマップ(敷地の中心と周囲約30mで判定)、国土地理院 標高データ・指定避難所データ(距離は直線)、世田谷区公式ハザードマップ(2024年7月更新)、東京都「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」
武蔵野台地の南縁に位置する下馬6丁目は、城東・湾岸エリアと比べてハザードの数値が総じて低い。洪水の想定区域外・台地の地盤・地域危険度総合ランク1という組み合わせは、東京23区内で「地盤から安心して買える立地」として評価できる。防災面での懸念要素は環七通り沿いの大気環境に限定され、地震・水害リスクとしては良好なゾーンに入る。
環七通りリスクを読む
SECTION 06 / KEY RISK
環七通りとは何か
環状七号線(環七通り)は東京都が整備する環状道路で、大田区・品川区・目黒区・世田谷区・杉並区・中野区・練馬区・板橋区・北区・足立区・葛飾区・江戸川区と東京23区を大きく取り囲む、延長約53kmの幹線道路だ。昼夜を問わず大型トラック・バス・緊急車両が行き交う東京屈指の交通量の多い道路であり、沿道の騒音・振動・排ガス問題は長年にわたって議論されてきた。
国の騒音の環境基準は、幹線道路に近接する空間(昼間70dB以下・夜間65dB以下)と、道路に面しない住居系の地域(昼間55dB以下・夜間45dB以下)で大きく異なる(環境省)。環七沿いの実測値は場所によって70〜75dB前後に達することがあり、一般的な事務所の騒音(60〜70dB)を超える水準だ。排ガスについても、環七から40〜50m圏内は光化学スモッグ警戒警報が発令される際の影響を受けやすいとされる。
この物件への影響を読む
ジオ学芸大学の敷地は世田谷区下馬6丁目に位置し、環七通りは敷地の西側を南北に通る。地図(OpenStreetMap)上では敷地の中心から環七通りまで直線約60mで、環七に近い西側には、さらに近い距離の住戸が存在するとみられる。実際に物件購入を検討した人の口コミには「トラック・バイク・パトカー・救急車が引っ切りなしに通り振動も伝わってくる」「外に洗濯物を干せない」という具体的な声も出ている。
一方で、ジオ学芸大学が採用する壁式構造は気密性が高く、窓を閉めた状態での音の伝わりにくさは一般的なラーメン構造より優れる傾向がある。環七に近い西側の住戸と、離れた東側の住戸では体感差が大きく、環七側かつ低層の住戸は騒音・排ガス双方の影響を最も受けやすい。価格表を見る際は、住戸の方位・階数と環七からの距離を確認する必要がある。
地下1階の住戸が存在する場合(公式資料では地下1階部分あり)は、騒音の直接影響は小さいが、採光・通風・湿気の観点から別途の確認が必要だ。
自分で確認する方法
以下の3ステップで事前確認を勧める。
①環境省の騒音データで確認:環境省の「騒音に係る環境基準」ページから自治体別の騒音マップへアクセスし、世田谷区下馬6丁目〜環七通り沿いの数値を確認する。幹線道路の沿道は色分けで騒音レベルが示される。
②現地で平日朝・夜の騒音を体感:モデルルーム見学の前後に、実際に物件の西側(環七側)に立って騒音・振動・排ガス臭を確認することが最も信頼できる方法だ。朝8〜9時台と夜20〜21時台の2回が有益で、窓を開けた状態と閉めた状態の両方で判断する。
③モデルルームで聞くべき質問:「環七側の住戸の窓の防音仕様(ペアガラスの等級・厚さ)は?」「窓の防音の等級は幹線道路対応のT等級(T-4以上)か?」「管理規約上、ベランダ利用に環七側の制限はあるか?」の3点は必ず確認すること。
環七通りへの近接は、この物件の購入判断における最大の個別リスクだ。騒音・排ガス・振動の3点セットは構造や内装では完全に解消できない環境要因であり、特に子育て世帯が長期居住を見据える場合には現地で複数回の確認を強く勧める。環七から離れた住戸と環七側の低層住戸では価格が同じでも享受できる住環境が全く異なる——モデルルームで住戸の向きと環七からの直線距離を必ず確認してから検討を進めることが購入判断の要件だ。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
地上3階・地下1階という構成で74戸を収める設計では、エントランスとエレベーターの動線設計が暮らしの質を大きく左右する。公式サイトでは、奥行きのある共用廊下の随所に吹抜けを設けて光を取り込む計画が紹介されている。駐車場と自転車置場は建物内にあり、駐輪場107台という台数は74戸に対して1.4台分以上の余裕があり、電動自転車ファミリーにも対応できる。
機械式駐車場は18台(74戸の約24%)という台数だ。台数比率が低いため、車を必須とするファミリーには駐車場の空き状況と待機期間を必ず確認する必要がある。管理会社は阪急阪神ハウジングサポート(阪急阪神グループ系)が受託し、常駐スタッフは日中のみ。夜間・休日は管理室に常駐がない点は低層物件では一般的だが、セキュリティ面で確認を勧める。
全74戸にトランクルームを完備している点は、都内低層マンションとして手厚い設備だ。住戸面積が55〜85㎡と決して広くない中で、トランクルームが暮らしの収納余力を一定量補う。一方、駐車場18台(24%)は近年の新築標準から見ても低い比率であり、「車なし生活を前提とした都心寄りのライフスタイル」向けの物件設計と読める。東横線沿線の行動圏を渋谷・中目黒方面に広く持てるユーザーとのマッチングが想定されている。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
全18タイプ・50バリエーションという間取りの多さは、74戸という比較的小規模な物件としては異例だ。専有面積45㎡台〜85㎡台の幅に1LDK〜3LDKを詰め込み、かつ壁式構造で柱型ゼロの空間を確保するためには、住戸ごとに専用の壁構造計画が必要になる。結果として各住戸の形状が微妙に異なり、「同じ3LDKでも全然違う」という状況が生まれる。モデルルームで見る住戸と実際に購入する住戸の形状差は必ず確認すること。
Gタイプ(2LDK+WIC+SIC・59.13㎡)——中心プラン
59.13㎡の2LDK+WIC+SICは、DINKsまたは子ども1人のファミリーを想定した中心プランだ。玄関横のSIC(シューズインクローゼット)は靴・ベビーカー・アウトドア用品を収納でき、生活の出入りの動線を整理する効果がある。WIC(ウォークインクローゼット)との組み合わせで、59㎡台の専有面積に対して収納を充実させた設計意図が読める。壁式構造のため部屋が方形に近く、家具レイアウトの自由度が高い。バルコニーは7.83㎡と2LDKとしては広め。
Eタイプ(3LDK+WIC・67.73㎡)——特色プラン(南向きLDK)
67.73㎡の3LDKは、LDが南向きに配置された住戸だ。LDと洋室(2)に床暖房が採用されており(公式サイト)、熱が逃げにくい壁式構造と相まって冬場の暖かさに強みが出る。3LDKを67㎡台で実現するには各個室がコンパクトになるが、壁式構造で柱型がない分、実際の使用感はスペック数字より広く感じる傾向がある。子ども部屋2室の確保が必要なファミリーには検討価値があるが、収納は1つのWICが実質全戸分をカバーするため、個室の荷物収納が最大の課題になる。
この物件は「収納と空間効率の両立」で勝負している。壁式構造×SIC・WIC標準装備という組み合わせは、都内の55〜70㎡台マンションとしては水準以上の暮らしやすさを提供する。一方で、18タイプ50バリエーションという多様性は「何を売りにしているかが分散している」ともいえる。同一価格帯で環七から離れた住戸と環七側の住戸が混在する可能性があり、価格表と住戸図を照らし合わせた精査なしに契約を進めることは危険だ。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
先着順(15戸)の販売価格は1億390万円〜1億8,990万円、最多価格帯は1億1,800万円台(3戸)だ(公式サイト物件概要 2026年9月21日公開)。第1期2次の価格は未定。公式サイトのトップに載る「2LDK 55.65㎡ 10,390万円〜」「3LDK 74.47㎡ 13,890万円〜」を坪単価に換算すると、どちらも約617万円/坪になる。学芸大学エリアの中古相場(2026年時点で平均500〜700万円/坪、築浅は850万円超も)と比較すると、下限価格の住戸でも相場の中ほどから上側に位置する計算だ。
周辺中古マンションの坪単価
| 物件名 | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| パークハウス学芸大学下馬6丁目 | 築2000年・@509〜615万円・距離約100m・徒歩8分 |
| ヒルズ学芸大学 | 築2019年・@600〜650万円・距離約500m・徒歩8分 |
| エスコート学芸大学 | 築2007年・@450〜520万円・距離約800m・徒歩11分 |
| ジオ碑文谷一丁目(旧) | 築2009年・@400〜490万円・距離約600m・徒歩8分 |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年6月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
周辺中古の坪単価水準(400〜650万円/坪)に対して、本物件は先着順の下限価格の住戸でも約617万円/坪で、周辺中古の上限付近にある。この差は「新築プレミアム」+「ジオブランド・壁式構造・国の省エネ基準を満たす住宅(ZEH-M Oriented)の付加価値」+「2027年竣工の現在価値」として説明されるが、10〜15年後に売却を考えたとき、周辺中古との価格差が縮まる方向に動くリスクは十分に織り込む必要がある。立地の地盤強度・学区の安定性・東横線の路線価値はプラス要素だが、環七沿いという属性は長期的な資産性に一定のディスカウント要因となり得る。総合評価は「やや割高」と判断する。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
この物件の想定購入者像は、東急東横線沿線で働く30〜40代の共働き夫婦(DINKsまたは子ども1〜2人)だ。渋谷まで直通7分・中目黒3分というアクセス利便と、碑文谷の緑豊かな低層住宅街という住環境の両立を求めている層に合う。1億円台という価格帯は二馬力年収1,500万円以上が目安となり、資産背景のある共働き夫婦または親からの贈与を前提とした世帯が中心になる。
平日朝。7時前にリビングで朝食を終え、自転車で学芸大学駅へ。東急ストア前を通り過ぎると駅改札まで8〜10分。8時台の東横線急行に乗れば渋谷には7分で着く。夕方は中目黒で途中下車し、目黒川沿いの店で夕食を済ませてから帰ることもある。週末は碑文谷公園(目黒区立・ボート池あり)へ徒歩3分。子連れで公園を使い、帰りに東急ストア 駒沢通り野沢店で買い物をして、のんびりした午後を過ごす。学芸大学駅の西口商店街まで歩けば個人経営の八百屋・パン屋が並び、週末の買い物コースとして定着する。
生活利便チェック:
- スーパー:東急ストア 駒沢通り野沢店(徒歩5分)/オオゼキ 碑文谷店(徒歩11分)(公式サイト)
- 公立小:世田谷区立中丸小学校(通学区・徒歩約13分。学区は世田谷区教育委員会でも確認してほしい)
- 公園:碑文谷公園(目黒区・ボート池・遊具あり・徒歩約3分)
- 病院:野沢3丁目内科(世田谷区野沢3丁目・直線約300m)ほか。総合病院は国立病院機構 東京医療センター(目黒区東が丘・直線約1.1km)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数はGoogle マップの徒歩ルートによる目安で、営業時間・定休日は変わることがある。
碑文谷・下馬エリアは「有名すぎないが知る人ぞ知る」城南の良質住宅地だ。大規模再開発のない街は商店街の個性が残り、住んでから発見する店が多い。東横線という東京西南の大動脈に乗れる立地の強さは長期的に安定しており、渋谷・中目黒への気軽なアクセスが日常に染み込んでいく暮らしが待っている。ただし環七通りの存在は、「週末に碑文谷公園で過ごす休日」と「平日に環七の音と振動で目が覚める朝」という二面性として、この住まいに付き合う要素だと認識したうえで選ぶべきだ。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
良い点
- 渋谷直通7分・中目黒直通3分という東急東横線沿線の圧倒的な路線価値。城南エリア内での移動利便は都内トップ水準だ。
- 壁式構造+国の省エネ基準を満たす住宅(ZEH-M Oriented)の取得という構造品質と省エネ性能の組み合わせ。室内の静かさと光熱費の安さは長期居住で効いてくる。
- 第一種低層住居専用地域という用途地域の縛りが、周辺の建替えによる眺望悪化を長期にわたって抑制する。武蔵野台地上の地盤の強さ、洪水の想定区域外という防災力も強みだ。
気になる点
- 環七通りへの近接。騒音・振動・排ガスは構造や窓の仕様でも完全には解消できない環境要因であり、環七側(西側)・低層の住戸では特に影響が大きい。現地で複数回の体感確認が必須だ。
- 先着順の下限価格の住戸でも坪単価は約617万円/坪で、周辺中古相場(400〜650万円/坪)の上限付近にあり「やや割高」と判断。10年後の売却時に中古価格との差が縮まる可能性があり、資産目的での購入には慎重な検討が必要だ。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:渋谷・恵比寿・中目黒に通勤する30〜40代の共働き夫婦で、城南の低層住宅街の穏やかな暮らしと東横線の利便を同時に求めている方。碑文谷公園に代表される緑豊かな休日環境を日常に取り込みたい子育てファミリー、または騒音リスクを十分理解した上で南向き住戸を選べる方。
すすめない:車通勤が前提で駐車場を確実に確保したいファミリー(駐車場比率24%)。騒音・振動・排ガスに敏感な方、特に環七側(西側)の住戸を検討する場合。坪単価の高さに対してリセールバリューを重視する投資目的の購入層。
・阪急阪神不動産「ジオ学芸大学」公式サイト:https://geo.8984.jp/mansion/gakugei-daigaku/
・SUUMO「ジオ学芸大学」物件情報:https://suumo.jp/ms/shinchiku/tokyo/sc_setagaya/nc_67733344/
・国土交通省ハザードマップポータル
・世田谷区公式ハザードマップ(2024年7月更新)
・東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」(世田谷区 下馬6丁目)
・阪急阪神不動産「ジオ学芸大学」物件概要(2026年9月21日公開・9月23日閲覧):https://geo.8984.jp/outline/gakugeidaigaku.html
・世田谷区「通学区域:住所別で見る(下馬)」:https://www.city.setagaya.lg.jp/02046/1871.html
・環境省「騒音に係る環境基準について」:https://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html
・周辺相場:SUUMO・ノムコム(2026年6月時点データ)
・案内図:Google マップ/阪急阪神不動産「ジオ学芸大学」公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は売主公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。
ジオ学芸大学の価格・間取りが気になったら
未公表の価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。
価格・スペック・販売スケジュールは記事作成時点の情報です。最新情報は公式サイトまたはモデルルームでご確認ください。