【板橋区】バウス加賀
新板橋駅徒歩10分・全228戸・3LDK中心|建築士が見た"植栽の意図"
この記事では、加賀藩下屋敷跡地という歴史的な土地の読み方・石神井川沿いの環境・228戸の大規模計画の設計意図・周辺相場との価格比較・石神井川の浸水リスクまで、購入判断に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、都心直結の利便性と石神井川沿いの緑豊かな環境を両立したい、ファミリー世帯・DINKs・長期定住志向の方にハマる物件です。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都板橋区加賀1丁目3356-1 他2筆 |
|---|---|
| 売主 | 中央日本土地建物・日鉄興和不動産・総合地所(3社共同) |
| 施工 | 株式会社長谷工コーポレーション(公式サイト物件概要) |
| 規模 | 地上12階建・鉄筋コンクリート造(公式サイト物件概要) |
| 総戸数 | 228戸 |
| 間取り・専有面積 | 先着順 2LDK〜4LDK・59.49〜88.63㎡/第4期(予告広告。第4期以降の販売予定88戸が対象)1LDK+S〜5LDK・59.49〜127.92㎡(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 竣工 | 2026年7月10日工事完了(公式サイト物件概要) |
| 引渡予定 | 2026年9月中旬(予定。公式サイト物件概要) |
| 販売状況 | 先着順販売中(20戸)/第4期は2026年10月下旬 販売開始予定(予告広告。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 価格 | 先着順 8,410万円〜1億4,690万円(20戸・最多価格帯1億2,500万円台〈2戸〉)/第4期 未定(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| バルコニー面積 | 先着順 10.18〜12.86㎡/第4期 4.86〜20.55㎡(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 駐車場 | 76台(機械式75台〈来客用5台含む〉・平置き身障者用1台)、月額19,000〜30,000円(公式サイト物件概要) |
| 管理費・修繕の積立(月額) | 先着順 管理費16,700〜24,900円・修繕の積立8,930〜13,300円(月額)/第4期 未定(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間(目安) |
|---|---|
| 大手町 | 都営三田線「新板橋」→「大手町」直通 約15分 / 乗換なし |
| 池袋 | 徒歩14分でJR「十条」→「池袋」 約8分 / 合計約22分 |
| 新宿 | 徒歩14分でJR「十条」→「新宿」 約17分 / 合計約31分 |
| 渋谷 | 徒歩14分でJR「十条」→「渋谷」 約22分 / 合計約36分 |
| 品川 | 都営三田線「新板橋」→「三田」→JR山手線乗換 約35分 |
※平日朝時間帯のGoogle Maps乗換案内に基づく目安。徒歩時間含む。
一級建築士ryoが見る「加賀藩邸跡と石神井川」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
板橋区加賀という地名は、加賀藩(現・石川県金沢)の江戸下屋敷がかつてこの地に広がっていたことに由来する。広大な藩邸跡地は明治以降に帝京大学板橋キャンパスや加賀公園などとして整備され、現在も「景観形成重点地区」の指定を受けた緑豊かなエリアとして残っている。バウス加賀が立つのは、その藩邸跡地の南側、石神井川に面した一画だ。
石神井川は板橋区の南部を東西に流れる都市河川だ。川沿いには遊歩道が整備されており、日常的な散歩や自転車の経路として機能する。この遊歩道に面した位置に建物を据えることで、川からの視線の抜けと緑を「暮らしの奥行き」として取り込む配棟が可能になる。
「景観形成重点地区」という指定は、単に緑が多いというだけでなく、将来にわたって隣接地に高層建物が建ちにくいことを意味する。パークホームズ下北沢ガーデンで北沢川緑道が「眺望の永続的な担保」として機能するのと同様の論理が、ここでも働いている。川沿いという立地は石神井川の浸水リスクという課題と表裏一体だが、その点はSection 06で詳しく読む。
敷地面積は5,861.26㎡と公表されている(公式サイト物件概要)。その敷地に228戸を収め、1LDK+S〜5LDKという幅広い間取りを設定したところに、この物件の設計意図が透けて見える。単身・DINKs・ファミリーの3層を1棟に混在させることで、将来の管理組合の多様化と安定化を図る戦略だ。専有面積59.49〜127.92㎡(公式サイトで確認できる販売中・販売予定の住戸の範囲)という約2.15倍の開きは、日本の標準的なマンション(70〜85㎡が中心)と比べて明らかに広い。最大の127.92㎡は上下2層のメゾネット住戸(B5mタイプ・4LDK+3WIC+4N。公式サイトの間取りページ)で、これが「邸宅住戸」として機能し、加賀藩邸跡という文脈を面積でも体現しようとする意図を読める。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
都営三田線「新板橋」駅の改札は1か所で、出口は西口と東口の2方向に分かれる。物件方向は西口だ。改札を出ると目の前は中山道(国道17号)で、都心からの幹線道路特有の交通量の多さが出迎える。ここから西へ折れ、住宅街に入ることで風景は急速に落ち着いていく。
道のり前半(駅前〜中盤)
新板橋駅前から西へ400mほど進むと、中山道の喧噪から離れ、板橋区特有の低層住宅が並ぶ街並みに変わる。沿道には個人商店と生活感ある民家が混在する。この道中には、はっきりした高低差がある。国土地理院の標高データでは、駅前の中山道沿いが約28m、敷地が約19mで、石神井川沿いの低地へ向かって9〜10mほど下る。下りきった川沿いの低地は、ほぼ平坦だ。
道のり後半(物件直前)
石神井川に差し掛かると、川沿いの遊歩道が視界に入る。川の両岸には高木の緑が連なっており、都内とは思えない景観の落ち着きがある。川を越えた北東側、加賀1丁目に物件の敷地が広がる。周囲には同様に低層・中層の建物が並び、突出した高さの建物がない街並みだ。景観形成重点地区の効果がすでにこの「揃った高さ感」として体感できる。
歩いてみての体感
実測の体感は公式値どおり約10分。平坦な道のりではなく、駅前(約28m)と敷地(約19m)には9〜10mほどの標高差がある(国土地理院の標高データ)。行きは下り、駅へ向かう帰りは上りになる。夜は中山道沿いの照明は十分だが、住宅街に入ると街灯の間隔が広がり、やや暗い区間がある。子連れでのベビーカー移動は帰りの上り坂を前提に考えておきたく、雨の日の濡れた橋上の歩道も注意が必要だ。
徒歩10分という距離は、板橋区の物件として「許容範囲内」と評価できる。JR十条駅(徒歩14分)も選択肢に入ることで、都営三田線とJR埼京線の2路線2駅を使い分けられる点が、この物件のアクセス上の最大のアドバンテージだ。大手町への三田線直通15分と、池袋・新宿方面へのJR埼京線が重なるエリアに立地する物件は、板橋区内でも多くはない。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
街の歴史と再開発動向
加賀藩(金沢藩)の江戸下屋敷は、現在の板橋区加賀から帝京大学板橋キャンパスにかけて広大な敷地を有していた。明治維新後に農地・軍用地などを経て、現在は帝京大学・帝京大学医学部附属病院・加賀公園などとして姿を変えている。この歴史的経緯が「緑と医療と学術が集まる文教エリア」という加賀地区の現在のキャラクターを形成している。
再開発の動きとしては、板橋駅周辺で進行中の再開発計画(板橋駅西口地区・板橋区役所前地区)があるが、加賀1丁目のバウス加賀が建つエリアは景観形成重点地区の指定により、大規模な高層化は当面考えにくい。一方で都営三田線のダイヤ改善や目黒線との直通運転延伸により、沿線需要は底堅い動向が続いている。
生活インフラ・学区
日常の買い物は、仲宿商店街(中山道沿いの老舗商店街)が徒歩圏に入る。スーパーではライフやまいばすけっとが新板橋駅周辺に複数立地しており、日用品の調達に困ることはない。公園は石神井川沿いの加賀公園(加賀1丁目)が徒歩約5分にあり、川沿いの石神井川緑道とあわせて散歩に使える。学区は板橋区教育委員会で確認しておきたい(板橋区立加賀小学校は稲荷台にあり、敷地から直線約1km)。帝京大学医学部附属病院が徒歩約10分に立地するため医療アクセスも良好だ。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定(石神井川) | 敷地付近は浸水深0.5m未満の区域と区域外が混在し、石神井川沿いの縁はより深い(想定最大規模。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 津波浸水想定 | 対象外(内陸部) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(平坦な沖積地) |
| 液状化危険度 | 石神井川沿いの谷底低地(東京都 地域危険度測定調査の地盤分類)。液状化の可能性は購入前に東京都「東京の液状化予測図」で敷地位置を確認してほしい |
| 地域危険度(地震火災) | ランク1/5段階(建物倒壊1・火災1・総合1。東京都 地域危険度測定調査 第9回・板橋区加賀1丁目) |
| 海抜・標高 | 約19m(国土地理院の標高データ) |
| 最寄避難所 | 板橋区立板橋第五中学校(板橋4丁目・直線約280m)、板橋区立金沢小学校(加賀2丁目・直線約310m)ほか(国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省ハザードマップポータル、板橋区公式ハザードマップ(記事作成時点での推定値を含む。購入前に板橋区のハザードマップを必ず確認すること)
石神井川の北東岸に立地するこの物件は、洪水と液状化という2つのリスクを避けては語れない。ただし数字は想像より穏やかだ。敷地の標高は約19m(国土地理院の標高データ)で、想定最大規模の洪水でも敷地付近は浸水深0.5m未満の区域と区域外が混在する程度にとどまり、深い区域は石神井川沿いの縁に限られる(国土交通省 重ねるハザードマップ)。水害で確かめるべき焦点は、川に面した低層階と敷地の縁に絞られると読む。液状化は東京都の予測図での確認が残る。詳細は次章で深掘りする。
石神井川の水害リスクを読む
SECTION 06 / KEY RISK
都市河川と「計画規模の洪水」とは何か
石神井川は荒川水系の支流で、西東京市を源流に板橋区・北区を経て隅田川に合流する都市河川だ。全長25.2kmのうち、板橋区加賀付近は中流域にあたる。都市河川の怖さは、上流の広大な市街地に降った雨が時間をおかずに川へ流れ込む「集中豪雨時の急激な水位上昇」にある。
行政が公開するハザードマップには「計画規模(概ね100年に1度)」と「想定最大規模(概ね1,000年に1度)」の2種類の洪水浸水想定が掲載されている。前者は通常の治水施設が対応できる規模、後者は施設能力を超えた最悪ケースだ。近年の気候変動で「計画規模」の雨が頻発化していることを考えると、特に「計画規模」の浸水想定を事前に確認することが購入判断の前提となる。
板橋区加賀地区への影響を読む
国土交通省の重ねるハザードマップで見ると、想定最大規模の洪水でも、敷地付近は浸水深0.5m未満の区域と区域外が混在する程度で、0.5m以上の深い区域は石神井川沿いの縁に限られる。計画規模の洪水では、敷地の中心付近は浸水想定区域の外にある(同マップ)。詳細な浸水深は、購入前に板橋区の公式マップでも照合しておきたい。浸水深が0.5m未満の区域であれば床下浸水のリスクに留まる物件が多いが、1m超になると1階床上浸水が現実的になる。低層階(1・2階)を選ぶ場合は特に浸水深の確認が不可欠だ。
一方で、石神井川の改修工事(河道掘削・調節池の整備)が継続的に行われており、治水能力は経年的に向上している。板橋区の公式資料で最新の浸水深(計画規模・想定最大規模の両方)を確認し、選ぶ住戸の階数や、住戸が川側の縁にかかるかどうかとの関係で判断するというアプローチが現実的だ。
自分で確認する方法
購入検討者が取るべき手順は以下の3ステップだ。
①「板橋区 ハザードマップ」でウェブ検索し、板橋区公式サイトの「板橋区防災マップ」にアクセスする。石神井川流域の洪水浸水想定区域図をダウンロードし、加賀1丁目の該当位置の浸水深(0〜0.5m、0.5〜3m、3m超など)を読み取る。
②モデルルームを訪問した際に「この物件の浸水想定深さは何mか」「浸水に対して建物側でどのような対策が取られているか(止水板の設置・電気設備の設置階など)」を担当者に直接質問する。売主はこの情報を重要事項説明書に記載する義務があるため、回答を得られる。
③国土交通省ハザードマップポータルサイト(disaportal.gsi.go.jp)でも同様の情報を地図上で確認できる。複数の情報源を照合することで精度を上げること。
石神井川に隣接するという立地は、「緑と水辺」という生活の質の高さと「浸水リスク」というコインの裏表だ。ただし国のハザードマップで見る限り、敷地付近の想定浸水深は想定最大規模でも0.5m未満で、計画規模では敷地の中心付近は区域の外にある。深いのは川沿いの縁だけだ。したがって判断の焦点は建物全体の浸水ではなく、川に面した1階住戸と電気設備の位置に絞られる。1階を検討するなら、住戸が川側の縁にかかっていないか、止水板や電気設備の設置階を売主に確認することを勧める。その確認が済めば、水害はこの物件を見送る決定的な理由にはならないと読む。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
バウス加賀の共用部は、公式サイトでエントランスホール・ブックラウンジ・オーナーズラウンジ・ガーデンなどの完成予想CGが公開されているが、設備の数などの細部は公開されていないため、公式サイトから開示されている範囲で読み解く。コンセプトには「加賀藩下屋敷跡」の文脈が取り込まれており、エントランスや敷地内通路に「清流と緑」を意識した植栽計画と素材選定が反映されると考えられる。
228戸という規模は、宅配BOXの容量・駐輪場台数・ゴミ置き場の分散配置など、日常動線に関わる共用部設備の量が問題になりやすいスケールだ。標準的な大規模マンションでは1住戸あたり1.5区画以上の宅配BOXが望ましいとされるが、台数の公開を待って確認したい。
3社共同開発という体制は、共用部の仕様決定と引渡し後のアフターサービス責任の所在が複雑になりやすい。モデルルームでは「不具合が出た場合の窓口はどこか」「アフターサービスの期間と保証内容は売主3社のどこが主幹となるか」を必ず確認することを強く勧める。この確認を怠ると、入居後に責任の所在が曖昧になるケースがある。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
公式サイトで確認できる販売中・販売予定の住戸(先着順20戸と第4期以降88戸)だけでも、バウス加賀の間取りは1LDK+S〜5LDKと幅広い。専有面積59.49〜127.92㎡という約2.15倍のレンジは、1棟の中にコンパクト向けからファミリー・邸宅型まで複数の住み方を内包していることを示す。先着順で販売中の20戸が2LDK〜4LDK・59.49〜88.63㎡に収まっていることからも、3LDK・75㎡前後の一般的なファミリー住戸を中心に据えながら、大型住戸がアクセントとして機能する構成だと推察できる。公式サイトで間取り図が公開されているのはB5m・B6・B7の3タイプで、A1・B1などほかの型番はエントリーした人だけに公開されている。
B6タイプ(3LDK+WIC・68.62㎡)——中心プラン
3LDK中心のプランは、30〜40代のファミリー世帯を主なターゲットとした設計だ。公式サイトに間取り図が載るB6タイプ(68.62㎡・バルコニー11.80㎡)は、リビング・ダイニング約12.0畳にキッチン約3.3畳を合わせたLDKと、洋室約6.0畳・約5.0畳・約5.0畳の3室で構成される。キッチンにはカウンターが付き、リビングにいる家族を見渡せる配置だ(公式サイトの間取りページ)。リビングと洋室(3)が並んでバルコニー側に面し、洋室(1)(2)は共用廊下側に置かれる。詳細な寸法はモデルルームで確認を。
B5mタイプ(4LDK+3WIC+4N・127.92㎡)——メゾネットの邸宅型プラン
最大の127.92㎡は、限定3邸のメゾネット(上下2層の住戸。公式サイトではペントハウスとして紹介)であるB5mタイプだ。下階76.46㎡・上階51.45㎡で、リビングの上が吹き抜けになり、上階には合計57.60㎡のルーフバルコニーが付く(公式サイトの間取りページ)。約38.7坪(127.92㎡)の面積は、都心から徒歩圏では実現しにくい広さだ。大きなLDKに子ども部屋を複数設けたり、在宅ワーク専用の書斎を確保したりと、在宅時間の長い世帯には強い選択肢になる。ただしこの面積帯は第4期(予告広告)に回っており、価格は未定だ(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。先着順で販売中の20戸は最大88.63㎡までで、100㎡超の住戸は現時点では買えない。
59.49〜127.92㎡(販売中・販売予定の住戸で確認できる範囲)という専有面積のレンジを同じ建物に並べるということは、1棟に多様な所得層を取り込む設計戦略だと読める。小さい住戸が管理費の持続可能な分担者として機能し、大型住戸がブランドとしての価値を引き上げる。この物件が「加賀藩邸跡」という文脈を前面に出している以上、邸宅型の大型住戸の使い勝手がコンセプトの成否を左右する。モデルルームでは上位タイプの天井高・窓の大きさ・収納量を重点的に確認することを勧める。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
公式サイトの物件概要(2026年9月23日時点)で実額が出ているのは、先着順販売の20戸だ。価格は8,410万円〜1億4,690万円、専有面積59.49〜88.63㎡、最多価格帯は1億2,500万円台(2戸)。最低価格を最小面積、最高価格を最大面積に当てはめて坪単価を計算すると、59.49㎡(約18.0坪)・8,410万円で約467万円、88.63㎡(約26.8坪)・1億4,690万円で約548万円となる(1坪=3.30578㎡)。100㎡超の大型住戸を含む第4期は予告広告段階で価格未定のため、現時点で確認できる実額はこの範囲に限られる。
この水準は、板橋区の新築マンション相場(近年の坪単価300〜380万円前後)を明確に上回る。石神井川沿いの景観・加賀藩邸跡という文脈・景観形成重点地区による将来の緑量の担保という「環境プレミアム」が上乗せされた価格設定と読める。
周辺中古マンションの坪単価(目安)
| 物件名(エリア) | 築年・坪単価目安・補足 |
|---|---|
| セブンスターマンション板橋(加賀2丁目) | 築40年超・@110〜140万円・大規模団地型 |
| 板橋本町付近の中古マンション | 築15〜25年・@180〜230万円・三田線沿線 |
| 新板橋駅周辺の新耐震中古 | 築20〜35年・@200〜280万円・駅近ほど高い |
| 巣鴨・千石エリアの中古マンション | 築10〜20年・@300〜380万円・同路線の南方向 |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年7月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
周辺中古との坪単価比較では、バウス加賀の先着順住戸の@467〜548万円という新築坪単価は、板橋区の中古相場(200〜280万円)のおよそ2倍で、「割高」の評価になる。新築プレミアム(建物の新しさ・各種設備・アフターサービス)と環境の良さを加味しても、価格が先行した水準と見るべきだ。板橋区内でこれだけの緑環境と都心直結性を両立する新築はほとんどない。将来の資産性は三田線・目黒線の直通強化と板橋区全体の人口動態に依存するため、過度な値上がりを前提とした購入計画は避けるべきだ。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
この物件に最もハマると考える想定購入者は、①大手町・丸の内方面への通勤者(三田線直通15分)、②子育て中のファミリー世帯で緑の多い環境を重視する層、③板橋区・城北エリアに縁がある長期定住志向の世帯、の3タイプだ。
平日の朝は三田線で大手町へ15分。駅から勤務先まで地下直結のビルが多い大手町・丸の内エリアの通勤者にとって、雨の日も傘なしで出勤できる経路の快適さは実感として大きい。夕方は十条駅から埼京線に乗り換えて新宿・渋谷で買い物を済ませてから帰宅するルートも選べる。週末は石神井川沿いの遊歩道を散歩したり、加賀公園(徒歩約5分)で子どもを遊ばせたり。板橋宿の面影を残す仲宿商店街(徒歩約12分)も歩いて行ける距離にあり、昔ながらの商店をめぐれる。
生活利便チェック:
- スーパー:まいばすけっと 板橋3丁目店(徒歩約8分)・ライフ板橋店(板橋4丁目・徒歩約11分)
- 公立小:板橋区立加賀小学校(稲荷台・敷地から直線約1km。学区は板橋区教育委員会で確認しておきたい)
- 公園:加賀公園(加賀1丁目・石神井川沿い・徒歩約5分)・石神井川緑道(徒歩約7分)
- 病院:帝京大学医学部附属病院(徒歩約10分・内科・外科・救急対応)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数はGoogle マップの徒歩ルートによる目安で、営業時間・定休日は変わることがある。
大手町直結という都心アクセスと石神井川沿いの緑という組み合わせは、都内の新築マンション市場ではかなり希少な条件だ。価格帯を受け入れられるなら、「都会性と自然環境の両立」という価値判断軸で板橋区を選ぶ層に強く勧められる。一方で、池袋・新宿方面への日常移動をJR十条駅経由で行う場合、徒歩14分という距離が雨の日や買い物帰りに体感上の障壁になることは正直に伝えたい。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
※先着順住戸の坪単価(約467〜548万円)が板橋区の中古相場(坪200〜280万円)のおよそ2倍で「割高」の水準になるため、価格を★2とした(2026年9月見直し)。
良い点
- 都営三田線「新板橋」駅から大手町まで直通15分という、板橋区としては圧倒的な都心接続性。乗換なしで丸の内・大手町エリアへ到達できる路線は限られる。
- 加賀藩下屋敷跡地×石神井川沿い×景観形成重点地区という三層の「将来の緑の担保」。隣接地に高層建物が建ちにくく、今の開放感が維持されやすい。
- 228戸・1LDK+S〜5LDK・59.49〜127.92㎡(販売中・販売予定の住戸で確認できる範囲)という幅広い間取り設定により、ライフステージの変化(単身→ファミリー、または同敷地でのコンパクト〜広め住み替え)に応じた多様な選択肢が1棟内に用意されている。
気になる点
- 石神井川沿いという立地上、浸水リスクはゼロではない。想定最大規模の洪水では敷地付近に浸水深0.5m未満の区域がかかり、川沿いの縁はより深い(国土交通省 重ねるハザードマップ)。1階住戸を選ぶ場合は、住戸の位置と浸水対策を購入前に必ず確認すること。低層階の選択は浸水深確認を前提条件とすべきだ。
- JR十条駅(池袋・新宿方面)まで徒歩14分という距離は、雨天や帰宅時間の遅い日には心理的・体力的な負担になりうる。都営三田線一本で完結できる大手町・日比谷方面への通勤者には問題ないが、JR池袋・新宿方面をメインにする方は体感チェックを推奨する。
- 敷地の南西側の緑地は都市計画緑地に指定されており、敷地の一部がその区域に含まれる(公式サイト物件概要)。その部分が将来どう扱われるか(整備の予定や管理の分担)を、重要事項説明と板橋区の窓口で確かめたい。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:大手町・丸の内・日比谷方面に通勤する30〜40代の共働き夫婦・ファミリー世帯で、子育て環境と生活の静けさを重視しつつ都心アクセスをあきらめたくない層。板橋区に地縁があり、長期定住を前提とした購入を検討している方。3LDK以上で75㎡超を現実的な選択肢として検討できる予算感(先着順の住戸で8,410万円〜1億4,690万円、最多価格帯は1億2,500万円台。2026年9月23日時点)を持つ方。
すすめない:池袋・新宿・渋谷方面への通勤が中心で、駅徒歩の短さを最優先にする方。石神井川の浸水リスクへの感度が高く、川沿い・低地の立地が心理的に受け入れにくい方。板橋区の資産性を楽観視して短期転売を想定している方(板橋区の中古相場はまだ二次流通市場が薄い)。
・中央日本土地建物・日鉄興和不動産・総合地所「バウス加賀」公式サイト:https://www.baus-web.jp/baus/kaga/
・バウス加賀 公式サイト 物件概要(価格・販売戸数・専有面積等。2026年9月23日時点):https://www.baus-web.jp/baus/kaga/outline/
・国土交通省ハザードマップポータルサイト:https://disaportal.gsi.go.jp/
・板橋区公式ハザードマップ(最新版は板橋区公式サイトで確認してほしい)
・国土地理院 地理院地図:海抜・地形確認
・周辺相場:SUUMO中古マンション/不動産ポータルサイト掲載情報(記事作成時点)
・案内図:Google マップ埋込 / バウス加賀公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は売主公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。
バウス加賀の価格・間取りが気になったら
未公表の価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。