【千代田区】ザ・パークハウス千代田三番町
半蔵門駅徒歩7分・全58邸・2〜3LDK|建築士が見た"等価交換と番町の密度"
三番町彌生館の跡地に誕生する全58邸——その半数近くが等価交換住戸という特殊な開発構造と、販売中の住戸で坪単価約1,630万〜2,810万円という価格水準の妥当性を、建築士の目で整理します。
結論から言えば、番町アドレスの価値を長期保有で受け取る意思がある超富裕層・資産家にハマる物件です。価格だけを見て割安を求める方には向きません。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都千代田区三番町6番2(地番) |
|---|---|
| 売主 | 三菱地所レジデンス株式会社 |
| 施工 | 株式会社熊谷組 |
| 規模 | 地上14階 地下2階・鉄筋コンクリート造 |
| 総戸数 | 58戸(うち募集対象外25戸)。ほかに事務所1区画(募集対象外) |
| 間取り | 2LDK・3LDK・専有面積70.70〜129.26㎡(先着順で販売中の3戸。戸別の防災備蓄倉庫を含む。物件全体の面積の幅は公式の物件概要に掲載なし。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| バルコニー面積 | 8.88〜30.16㎡(先着順で販売中の3戸。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 敷地面積 | 1,433.65㎡ |
| 竣工予定 | 2027年9月上旬 |
| 引渡予定 | 2027年10月下旬 |
| 販売開始 | 2025年8月(第1期)。現在は先着順で申込受付中・販売戸数3戸(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 価格帯 | 34,900万〜109,900万円(先着順で販売中の3戸。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。坪単価は約1,630万〜2,810万円(価格と専有面積から計算) |
| 管理費 | 住宅一部管理費24,180〜44,210円+全体管理費29,910〜54,680円(月額・先着順で販売中の3戸。合わせて54,090〜98,890円。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 修繕の積立(月額) | 住宅一部7,430〜13,580円+全体15,910〜29,090円(月額・先着順で販売中の3戸。合わせて23,340〜42,670円。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 駐車場 | 49,000〜53,000円/月(30台・すべて機械式。公式サイト物件概要) |
| 開発方式 | 等価交換方式・国の省エネ基準を満たす住宅(ZEH)に対応 |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間/乗換 |
|---|---|
| 渋谷駅 | 約8分/直通(東京メトロ半蔵門線) |
| 大手町駅 | 約10分/直通(東京メトロ半蔵門線) |
| 東京駅 | 約18分/乗換1回(大手町乗換) |
| 新宿駅 | 約13分/乗換1回(市ケ谷→都営新宿線) |
| 品川駅 | 約25分/乗換1回(渋谷乗換→JR山手線) |
※平日朝時間帯のGoogle Maps乗換案内に基づく目安。
一級建築士ryoが見る「等価交換と1フロア4邸の密度」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
千代田区三番町6番2という地番は、靖国通りの南側、千鳥ヶ淵の西側に広がる番町の住宅地に位置する(地図上で千鳥ヶ淵緑道まで直線約230m、靖国通りまで約350m)。かつてこの地には三番町彌生館という施設があり、その跡地への新設が本物件の開発背景になっている。敷地面積1,433.65㎡に対して地上14階建て・総戸数58戸という規模から計算すると、1フロアあたり約4.1邸という密度になる。大規模タワーでは1フロア10〜15邸になることと比較すると、エレベーターホールから各住戸までの廊下に人が往来することがほとんどない。廊下はほぼ専有空間に準じた静けさで機能する設計だ。
敷地面積1,433.65㎡に対して14階・58戸という数字の組み合わせが意味するのは、容積率に余裕を残した「使い切らない設計」だ。麹町台地の高台立地という地形的優位を活かし、敷地の余白に植栽・アプローチ空間・駐車スペースを配置することで、都心の一等地でありながらヒューマンスケールの佇まいを実現している。通りに面した建物の表情は、高層タワーのような圧迫感とは対極の落ち着いた造形となるはずだ。千鳥ヶ淵の桜並木と対話する立地条件を最大限に活かした配置計画と読める。
ただし、等価交換方式の採用により、58戸中25戸(約43%)が一般販売されない。旧土地所有者への特定供与住戸がこれだけの割合を占めるのは珍しく、この点は購入前に深く理解しておく必要がある(詳細はSection 06で解説する)。
敷地面積1,433.65㎡に対して14階・58戸という数字は、「建てられる最大量より3〜4割少なく建てた」設計の証拠だ。番町の第二種住居地域指定が許容する容積率の余白を意図的に使わないことで、植栽・アプローチ・視線の抜けを確保している。この余白こそが、販売中の住戸で坪単価約1,630万〜2,810万円という価格の根拠の一部であり、単純な住戸面積の対価ではない点を購入者は理解すべきだ。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅の出口は1〜6番(3番はa・bの2か所。1番出口は閉鎖中。東京メトロの出口案内)。公式サイトが「徒歩7分」の起点にしているのは5番出口で、駅の北側、一番町に出る。都心の主要路線の駅前でありながら、ビルの密集感が薄く、空が広い。これが番町エリアの第一印象になる。
道のり前半(駅前〜中盤)
5番出口から北へ、一番町を抜けて三番町へと入っていく(Google マップの徒歩ルートで約500m)。駅前の新宿通りを離れると交通量が減り、右手(東側)には駐日英国大使館の敷地が続く。道沿いに商店街のような賑わいはなく、静かな住宅地の空気が支配している。
道のり後半(物件直前)
千鳥ヶ淵は進行方向の右手(東側)にあり、春の桜シーズンには少し回り道をして千鳥ヶ淵緑道の桜のアーチの下を歩く楽しみもある。物件の外構植栽がアプローチの奥に広がり、14階建ての建物が周囲の建物の中に存在感をもって現れる。道路から建物入口まではアプローチ空間が設けられており、駅前の大通りの喧騒から数分で完全に別世界に切り替わる体感がある。
道のりの起伏とほかの駅
Google マップの徒歩ルートでも、半蔵門駅から物件までは約500m・7分で、公式サイトの「徒歩7分」と合う。国土地理院の標高データでは、駅のある新宿通りのあたりが標高約30m、物件の敷地が約20mで、北へ向かってゆるやかに下る道のりだ(Google マップの表示は「ほぼ平坦」)。帰りは駅へ向かって緩い上りになる。沿道の東側には駐日英国大使館があり、大使館の警備がある通りを歩くことになる。市ヶ谷駅(A3出口まで徒歩10分)や九段下駅(2番出口まで徒歩11分・始発から22時まで、4番出口までは徒歩13分)も使える(いずれも公式サイト)。ただし九段下駅は九段坂の下にあり、駅の標高は約5mと物件より15mほど低いので、帰りは上り坂になる。
半蔵門から7分というのは都心の優良立地として十分な数字だが、この物件の本当の価値は駅距離ではなく「駅と物件の間に挟まる街の質」にある。駅を出て北へ入った先の番町は、物件の近くにコンビニがある程度で(公式サイトの現地案内図)、商業施設はほとんどなく、生活の便利さは最小限に抑えられている。その静けさと安全性に価値を見出せる人だけが、この7分を快適と感じるだろう。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
番町の歴史と現在地
千代田区番町(一番町〜六番町)は、江戸時代に旗本・御家人の屋敷が並んだ「山の手の住宅地」として成立した。皇居に最も近い西側の台地上という立地から、明治以降も外交官・政治家・財界人の邸宅が建ち並び、「番町は住む場所」という認識が社会的なステータスとして定着してきた。三番町は1933年に旧上六番町・旧一番町全域を統合して成立し、内堀通り沿いには大使館・官公庁施設・高級マンションが続く。近年はオフィスビルが侵食しているものの、物件のある靖国通り以南の住宅地ゾーンは依然として高い住環境の質を保っている。
エリアの再開発動向という観点では、三番町に大規模な再開発計画はなく、現況の閑静な住宅地としての性格が当面は維持される見込みだ。むしろ変化が起きているのは九段下〜飯田橋にかけてのエリアで、本物件の立地への直接の影響は限定的と読む。
生活インフラ・学区
番町エリアは「住む場所」として長く機能してきた分、日常の買い物インフラは充実しているとは言えない。最寄りのスーパーは小型店のまいばすけっと 九段南3丁目店(九段南3丁目・約400m・徒歩約6分。Google マップの徒歩ルート。公式サイトの現地案内図にも載る)程度で、大型スーパーへは市ケ谷駅や四ツ谷駅周辺まで出る必要がある。日常の食材調達は、宅配サービスや四ツ谷・麹町方面への自転車・車利用が現実的だ。公園は千鳥ヶ淵緑道まで徒歩約4分(売主の広告)、北の丸公園まで徒歩約12分と緑には非常に恵まれている。小中学校の学区については、千代田区内は一部学校選択制を採用しているため、購入前に千代田区教育委員会または最寄りの小学校(九段小学校・番町小学校)に直接問い合わせて確認することを勧める。病院は三番町クリニック(内科・訪問診療。所在地は一番町22-3、徒歩約8分)がある。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定 | 非該当(想定最大規模でも敷地は区域外。国土交通省 重ねるハザードマップ。麹町台地上・標高約20〜27m) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 非該当(内陸・高台のため対象外) |
| 津波浸水想定 | 非該当 |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当 |
| 液状化危険度 | 低(台地上の安定地盤) |
| 地域危険度(地震火災) | ランク1/5段階(建物倒壊1・火災1・総合1。東京都 地域危険度測定調査 第9回・三番町) |
| 海抜・標高 | 約20〜27m(敷地の中心は約20m。国土地理院の標高データ) |
| 最寄避難所 | 千代田区立九段小学校(三番町・直線約370m。国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省ハザードマップポータル/千代田区公式ハザードマップ/東京都地域危険度測定調査(各データは記事作成時点。最新情報は各公式サイトで確認のこと)
麹町台地は江戸時代から「武家の住む高台」として選ばれてきた地形だ。標高20〜27mという数字は、東京湾岸や荒川沿いのゼロメートル地帯と比べて根本的に別のリスク域にある。洪水・液状化・土砂災害すべてにおいてリスクが低い「三重の安全網」を持つ立地は、23区内でも限られる。ハザード面だけなら番町は購入検討の最初の関門を余裕でクリアする物件だ。
等価交換方式のリスクを読む
SECTION 06 / KEY RISK
等価交換方式とは何か
等価交換方式とは、土地の所有者(地主・旧建物オーナーなど)がデベロッパーと組んで行う開発方式だ。土地所有者は土地を現金売却する代わりに、デベロッパーが建設する建物の「一定割合の区画」を取得する。デベロッパー側は土地取得費を現金で支払わずに開発でき、土地所有者は土地を手放さずに新しい建物区画(住戸・事務所など)を得られる。双方にとって節税上のメリットもある開発手法として、都心の高額地価エリアで多用される。取得した区画は「募集対象外住戸」として一般販売されない。旧三番町彌生館の土地所有者が本物件の土地を三菱地所レジデンスに等価交換で提供し、見返りに建物内の住戸区画を取得したと考えられる。
この物件への影響を読む
本物件の総戸数は58戸で、そのうち25戸が「募集対象外住戸」として等価交換の受け皿となっている。全体の43%に相当する住戸が一般流通しないという構成は、購入者にとっていくつかの影響をもたらす。
第一に、管理組合の意思決定への影響だ。マンションの管理組合は区分所有者(各住戸のオーナー)の議決権によって運営される。等価交換住戸オーナー(旧土地所有者)が25戸という多数を一方的に保有し、同一方針で議決権を行使した場合、修繕の積立額の改定・十数年ごとの大がかりな修繕の方針・共用部の変更などに対して一般購入者の意向が反映されにくい状況が生まれる可能性がある。第二に、等価交換住戸オーナーが長期保有を前提とした「地主」的な性格を持つ場合、管理への関心よりも節税・相続対策としての資産保有を優先する意思決定が行われる可能性がある。
ただし、一律に「危険」とは言えない。等価交換住戸のオーナーが建物の品質維持に強い関心を持つ地主であれば、むしろ管理水準が高く保たれる側面もある。問題は「等価交換住戸オーナーが誰で、どのような方針を持っているか」が購入前には見えにくいことだ。
自分で確認する方法
この物件にモデルルームはなく、公開されているのはコンセプトルームだ(公式サイト物件概要)。コンセプトルームの案内会(完全予約制)で、以下の点を必ず確認してほしい。
①「募集対象外住戸25戸の所有者は旧彌生館の地権者か、三菱地所グループ保有か、その他か」を営業担当者に直接聞く。②「等価交換住戸の議決権比率」を重要事項説明書で確認する。一住戸一議決権の場合、25戸=43%の議決権となり、特別決議(75%以上が必要)を単独では否決できないが、普通決議(過半数)への影響は大きい。③管理組合の規約(草案)の「役員の就任資格・議決権制限」を確認し、等価交換住戸オーナーに特別な制限があるかを把握する。④千代田区都市計画課・まちづくり推進課(電話03-5211-4236)への問い合わせで、三番町6番地の旧建物・旧土地所有者の公開情報を確認できる場合もある。
等価交換方式そのものが問題なのではなく、「等価交換住戸オーナーが誰で、どう動くか」が見えないことが問題だ。重要事項説明書で議決権構成を確認し、管理組合規約の草案を取り寄せて読んでから契約するのが鉄則。この物件を買うなら、その2枚の書類の精読を私は強く勧める。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
エントランスは地上からのアプローチを経て建物内に入る設計で、通りの往来から視線が切れた「奥まった」構成になる予定だ。三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス」ブランドはエントランスデザインに一定の格式を持たせることで知られており、玄関ロビーには石貼りと間接照明を組み合わせた重厚な空間演出が標準的に採用される。共用廊下は1フロア約4邸という低密度のため、廊下の人の往来は極めて少なく、プライバシーの面で非常に高い水準が確保される。
国の省エネ基準を満たす住宅(ZEH)への対応は、三菱地所レジデンスがここ数年の新築物件で積極的に採用している仕様だ。外壁や窓を冬あたたかく夏すずしいつくりにし、太陽光・エネルギー管理システムを入れるのが基本セットとなる。ただし、この物件での具体的な仕様(省エネ性能のグレード・設備内容)はコンセプトルームの案内会で確認が必要だ。駐車場は機械式30台で、月額使用料は49,000〜53,000円だ(公式サイトの物件概要)。
1フロア4邸という密度が共用廊下の格を決定的に上げる。大型タワーの共用廊下は「通路」だが、この規模の廊下は「ホール」に近い使われ方になる。エレベーターホールから各住戸扉まで、他人と鉢合わせする場面がほとんどない設計は、品位ある邸宅型マンションの証だ。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
面積の幅の広さが、この物件の間取り構成の特徴だ。先着順で販売中の3戸だけでも専有面積は70.70〜129.26㎡と約1.8倍の開きがあり、コンパクトな2LDKから大型の3LDKまで同一棟内に混在している(物件全体の面積の幅は公式の物件概要に載っていない)。先着順で販売中の3戸は、B1タイプ(70.70㎡・2LDK)、C3タイプ(78.61㎡・2LDK)、Gタイプ(129.26㎡・3LDK)だ(売主の広告、2026年9月時点)。100㎡を超えるのはGタイプだけだが、このクラスの面積では、主寝室・子ども部屋・書斎を独立させた「本物のファミリー住まい」が実現できる。
B1タイプ(2LDK・70.70㎡)——コンパクトプラン
70.70㎡の2LDKは、販売中の3戸の中では最もコンパクトなタイプに位置する。同エリアの標準的な単身〜DINKs向けとして設計されており、LDKの広さとワークスペースの確保が設計の鍵になる。番町の静かな環境を活かしたリモートワーク需要への対応が間取りに反映されているかを、実際の図面でぜひ確認してほしい。
Gタイプ(3LDK・129.26㎡)——大型住戸プラン
129.26㎡の3LDK(先着順で販売中の12階の住戸。バルコニー30.16㎡)は、番町の「邸宅」としての性格をよく体現している。4人家族が各自の部屋を確保し、さらにリビングで週末をゆったり過ごすことのできる面積だ。公式サイトのGタイプのページには12階相当から東向きに撮った眺望写真が載っており、東は千鳥ヶ淵の方向にあたる。桜の時期には窓からお堀の桜並木が視界に入る可能性がある。眺望は方位・階数によって大きく異なるため、来場時に確認する必須項目の一つだ。
この物件は面積で勝負している。販売中の3戸だけでも70〜129㎡という幅を「千代田区三番町」という住所で提供することに意義がある。間取りの作り込みより「何㎡の空間を番町に持つか」がこの物件の購入動機であり、設計の主役は住戸内部よりも敷地の余白と住所のアドレスだ。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
本物件の価格は、公式の物件概要(2026年9月23日時点)で34,900万〜109,900万円だ。これは先着順で販売中の3戸の価格で、売主の広告に載る住戸別の内訳は、B1タイプ(4階・70.70㎡)が34,900万円、C3タイプ(10階・78.61㎡)が41,900万円、Gタイプ(12階・129.26㎡)が109,900万円になる。最も安い住戸でも3億円台で、1億円前後で買える住戸はない。販売開始直後の2025年8月にも、101㎡の3LDK(低層階)が53,900万円(坪単価1,772万円)だったと第三者の価格情報が伝えており、価格が途中で大きく跳ね上がったのではなく、当初から数億円単位の価格帯で売り出された物件と読める。
3戸の坪単価を計算すると、B1タイプが約1,630万円、C3タイプが約1,760万円、Gタイプが約2,810万円になる(価格÷専有面積。専有面積には戸別の防災備蓄倉庫を含む)。同じ建物の中でも、12階の広い角住戸は坪単価が4階の住戸の約1.7倍に跳ね上がる。
周辺中古マンションの坪単価(2026年現時点推定)
| 物件名 | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| ザ・パークハウスグラン三番町 | 2011年築・坪単価約1,456万円・70㎡換算30,730万円 |
| 三番町パークテラス桜苑 | 築年非公表・坪単価約2,147万円・70㎡換算45,220万円 |
| パークコートザ・三番町ハウス | 築年非公表・坪単価約1,248万円・70㎡換算26,320万円 |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年8月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
周辺中古との比較では、販売中3戸の坪単価はザ・パークハウスグラン三番町(同1,456万円)より、B1タイプで約12%、C3タイプで約21%高く、Gタイプは約93%高い。三番町パークテラス桜苑(同2,147万円)と比べると、B1・C3は約18〜24%低く、Gは約31%高い。新築プレミアムを加味すると、B1・C3が「やや割高」か「適正」かは、設備仕様・共用部の充実度・省エネ性能の内容によって変わる。一方、Gタイプは周辺中古のどの事例よりも坪単価が高く、割高と言わざるを得ない。少なくとも「番町中古の水準と同等以下」というわけではなく、新築として相応の上乗せが乗った価格帯と見るべきだ。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
想定購入者像は大きく二つに分かれる。一つは、渋谷・大手町への直通アクセスを活かして都心勤務を続けながら、静かな番町の住環境を享受したい富裕層のアクティブシニアや経営者・専門職層。もう一つは、長期の資産形成を目的に番町アドレスを保有したい国内外の資産家だ。いずれも価格帯から見ると、フルローンで購入する層ではなく、相当程度の自己資金または資産入れ替えを前提にした購入になる。
平日の朝、リビングのカーテンを開けると千鳥ヶ淵方向の緑が視界に入る——というのが、千鳥ヶ淵向きの住戸に住む場合の日常の始まりだ。半蔵門駅まで徒歩7分で渋谷に8分、大手町に10分という位置関係は、都心での会議をこなしながら昼に番町近辺の静かなカフェで仕事をするという働き方と完璧に噛み合う。週末は千鳥ヶ淵緑道で散歩し、麹町方面のベーカリーで朝食を調達するルーティンが自然に生まれる。春は桜、秋は北の丸公園の紅葉を歩いて楽しめる距離だ。
生活利便チェック:
- スーパー:まいばすけっと 九段南3丁目店(千代田区九段南3-3-4・物件から徒歩約6分)
- 公立小:九段小学校または番町小学校(千代田区の学校選択制のため事前確認が必要。千代田区教育委員会電話03-5211-3785で確認を)
- 公園:千鳥ヶ淵緑道(徒歩約3〜5分)・北の丸公園(徒歩約12分)
- 病院:三番町クリニック(内科・訪問診療、千代田区一番町22-3・物件から徒歩約8分)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数はGoogle マップの徒歩ルートによる目安で、営業時間・定休日は変わることがある。
番町の日常は「不便を楽しむ覚悟」が必要だ。大型スーパーまで自転車や車が必要で、外食店も多くはない。その代わり、徒歩4分で千鳥ヶ淵の桜が見えて、徒歩7分の駅から渋谷まで8分で行ける生活圏は、東京にそう多くは存在しない。この不便さと希少性の組み合わせに価値を感じる人だけが、この住所を選ぶ。そしてその人には、この街は極めて合理的な選択肢になる。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
良い点
- 千鳥ヶ淵・皇居の緑に面した麹町台地上の立地。洪水・液状化・土砂災害すべてが低リスクで、23区内でも希少な「三重の安全網」を持つ。
- 1フロア約4邸という低密度設計により、共用廊下の静けさとプライバシーが邸宅水準で保たれる。エレベーターで他住戸の人と鉢合わせする頻度が構造的に少ない。
- 半蔵門線で渋谷8分・大手町10分という都心直結アクセスと、番町の閑静な住環境が同時に成立する。この二つが両立するエリアは東京23区内で実質的に番町周辺だけだ。
気になる点
- 総戸数58戸中25戸が等価交換の募集対象外住戸(約43%)。管理組合の意思決定において、旧土地所有者側の議決権が大きく、一般購入者の意向が通りにくい局面が将来生じうる。重要事項説明書と管理組合規約草案の精読が必須。
- 日常の買い物インフラが限定的。最寄りのスーパーは徒歩約6分のまいばすけっと(小型店)のみで、週単位の食材調達は車・自転車または宅配への依存が避けられない。生活利便性を重視する購入者には不向きだ。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:渋谷・大手町に通勤する40〜60代の経営者・専門職で、長期保有を前提に番町の住所と低密度の環境に資産としての価値を見出せる人。または、国内都心資産の分散保有を狙う富裕層。生活の不便さより住環境の品位を優先でき、等価交換の構造を理解したうえで購入できる人。
すすめない:日常の買い物の便利さを重視する子育てファミリー。スーパーまで徒歩約10分かかるのは、小さい子どもがいる家庭には負担になる。また、価格の割安感を求める人や、将来の売却時の流動性(坪単価1,600万円を超える物件を購入できる次の買い手が限られる)を重視する人にも合わない。
・三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス千代田三番町」公式サイト:https://www.mecsumai.com/tph-c3bancho/
・SUUMO 新築マンション情報(千代田区・ザ・パークハウス千代田三番町)
・Major7「ザ・パークハウス千代田三番町」物件ページ
・マンションレビュー「ザ・パークハウス千代田三番町」周辺相場データ
・mansion-madori.com「101㎡53,900万円(坪単価1,772万円)」記事
・国土交通省ハザードマップポータル
・千代田区公式ハザードマップ
・千代田区三番町 Wikipedia
・東京都地域危険度測定調査
・周辺相場:マンションレビュー掲載データ(記事作成時点)
・案内図:Google マップ/三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス千代田三番町」公式サイト(現地案内図)
・掲載画像は売主公式サイトからの引用です。
・案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。
ザ・パークハウス千代田三番町の価格・間取りが気になったら
未公表の詳細価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。