【千代田区】ウエリス六番町
四ツ谷駅徒歩4分・全85邸・1〜3LDK|建築士が見た"番町台地の設計意図"
この記事では、NTT都市開発・三菱地所レジデンス・大京の3社共同開発、日建設計監修の新築分譲マンション「ウエリス六番町」について、立地の希少性・敷地計画・価格の見立て・ハザードまで、購入検討に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、千代田区の高台に落ち着いた住環境を求め、物件の将来性を長期で見られる40〜60代のDINKs・一次取得ファミリーにハマる物件です。ただし価格は未定で、第1期の販売開始(2027年1月下旬の予定)まで分かりません。それまでは、すぐ下の「価格と販売状況」にある近くの新築の実際の価格と、周辺中古の坪単価を物差しにしてください。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
| 価格 | 未定(第1期は2027年1月下旬に販売予定。販売戸数・予定最多価格帯も未定) |
|---|---|
| 今の販売期 | 販売開始前(第1期は予告広告の段階・2027年1月下旬販売予定) |
| 間取り・広さ | 1LDK〜3LDK/55.08〜234.40㎡(供給予定の77戸の内容。総戸数85戸のうち募集対象外の8戸は含まない) |
| 次の公式の更新予定 | 2026年10月13日(公式の物件概要の次回更新予定日) |
| 近くの新築:プラウド四谷(公式・10/5確認) | 第2期2次の2戸が3億2,800万円・3億4,900万円(3LDK・80.13㎡と84.42㎡)。四ツ谷駅徒歩3分・2027年2月下旬竣工予定 |
| プラウド四谷の坪単価(計算) | 1坪あたり約1,353万〜1,367万円(32,800万円÷80.13㎡×3.3058、34,900万円÷84.42㎡×3.3058 で出した目安) |
| 近くの新築:ザ・パークハウス 千代田三番町(公式・10/5確認) | 先着順の3戸が3億4,900万〜10億9,900万円(2LDK・3LDK・70.70〜129.26㎡)。半蔵門駅徒歩7分・2027年9月上旬完成予定 |
| 千代田三番町の坪単価(計算) | 1坪あたり約1,632万〜2,811万円(34,900万円÷70.70㎡×3.3058、109,900万円÷129.26㎡×3.3058 で出した目安) |
比べる物差しとして、周辺の中古の坪単価は、千代田区六番町の中央値で@約1,289万円、四番町の事例で@1,304〜1,736万円です(記事の「価格と周辺相場」の表。2026年7月時点の目安)。
※売主の公式サイトで2026年10月5日に確認。販売状況は数週間で変わるため、最新は公式サイトで確かめてください。坪単価は価格と専有面積からの計算です。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都千代田区六番町6番28ほか(地番) |
|---|---|
| 売主 | NTT都市開発株式会社・三菱地所レジデンス株式会社・株式会社大京(共同) |
| 施工 | 株式会社熊谷組 |
| 設計監修 | 株式会社日建設計 |
| 外構・植栽の設計 | 桝井淳介デザインスタジオ |
| 規模 | 地上12階・地下1階建、鉄筋コンクリート造 |
| 総戸数 | 85戸(うち募集対象外住戸8戸) |
| 間取り | 1LDK〜3LDK・専有面積55.08㎡〜234.40㎡(販売予定の全77戸が対象。募集対象外の8戸は含まない。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 敷地面積 | 2,134.99㎡(売買対象面積。建築確認の対象は2,130.43㎡) |
| 竣工予定 | 2029年8月下旬(予定)。引渡しは2029年10月下旬予定(公式サイト物件概要。2026年9月15日に完成予定を5月下旬から変更) |
| 第1期販売開始 | 2027年1月下旬(予定。2026年9月15日に2月中旬から変更。公式サイト物件概要) |
| 価格帯 | 未定(販売戸数・予定最多価格帯も未定。公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 公式サイト | https://wellith.jp/rokubancho/ |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間/乗換 |
|---|---|
| 東京駅 | 約9分/0回(JR中央線快速) |
| 大手町駅 | 約13分/0回(東京メトロ丸ノ内線) |
| 新宿駅 | 約4分/0回(JR中央線快速) |
| 渋谷駅 | 約12分/1回(JR中央・総武線各停→代々木でJR山手線) |
| 品川駅 | 約26分/1回(JR中央線→山手線) |
※東京・大手町・新宿・渋谷は公式サイト記載の所要時間(日中とは1分程度異なる)、品川はGoogle Maps乗換案内に基づく目安。最寄り駅:JR中央・総武線「四ツ谷」駅(麹町口)徒歩4分(約280m)、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅(3番出口)徒歩5分。ほかにJR・東京メトロ・都営「市ケ谷」駅徒歩7分、東京メトロ有楽町線「麹町」駅徒歩9分(6番出口・午前6時〜午後11時)、東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩16分。計4駅7路線が利用可能(公式サイト物件概要)。
一級建築士ryoが見る「番町台地と3社共同の設計意図」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
千代田区六番町は、外濠(そとぼり)に沿って走る武蔵野台地の末端に位置する。皇居の外堀を西に控え、北は市ヶ谷、東は麹町、南は四ツ谷駅に接する。標高は約30メートル(敷地付近29〜32m。国土地理院の標高データ)と都心でも際立って高い地盤で、荒川・神田川のいずれの氾濫想定区域にも入らない(国土交通省 重ねるハザードマップ)。東京の中心でありながら、水害リスクが構造的に低い希少立地のひとつだ。
番町エリアは明治以降、陸軍将校の官舎地として整備され、戦後は外務省職員や文人が住む高級住宅地として定着した歴史を持つ。雙葉学園(徒歩2分)・女子学院(徒歩10分)などの有名私立教育機関が番町に集まっており(公式サイト)、街の雰囲気は教育と文化の色彩が強い。新しいマンションが少なく、中古物件も希少な供給の少ない住宅地でもある。その六番町6番の敷地に、今回の物件が建つ。
開発体制が異色だ。NTT都市開発・三菱地所レジデンス・大京の3社共同事業で、設計監修に日本を代表する設計事務所・日建設計が入っている。外構(植栽計画)は桝井淳介デザインスタジオが手がける。一般的な新築マンションが単独デベロッパーによる設計施工分離型であるのに対し、ここまで複数の大手が関与する体制は、番町という土地柄の「品格管理」に対する意識の表れだ。
敷地面積2,134.99㎡に対して総戸数85戸・地上12階建という組み合わせを読む。1フロアあたり平均7〜8戸になる計算で、内廊下を仮定するとエレベーターホールで顔を合わせる住戸は3〜4戸程度になる。専有面積の平均が90㎡超という設定と組み合わせると、廊下はホテルの上階フロアのような静けさになるよう意図された配置設計と読める。同じ千代田区内の大規模物件と比べて、廊下の「密度感」を意図的に下げている点が特徴だ。
番町に新築マンションが出る機会は数十年に一度の稀さだ。3社共同・日建設計監修という布陣は「ここに変なものを建てるわけにはいかない」という各社の意識の現れであり、設計の品質への担保と読める。価格が未発表でも、立地と開発体制だけで「見に行く価値がある」と言える稀少物件だ。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
JR四ツ谷駅の改札を出て麹町口に向かう。改札を抜けると、目の前に外濠沿いの樹木が広がり、四谷見附橋と外濠の土手の緑が迎える。東京の主要ターミナル駅には珍しく、改札直前に「緑」がある出口だ。ここから物件まで約280メートル(公式サイト)。公式サイトの現地案内図では、麹町口から外濠の土手沿いの道を北(番町方面)へ進むルートが示されている。
道のり前半(駅前〜中盤)
新宿通りを離れると、景色が一変する。商業施設のガラスや看板が消え、左手に外濠の土手の緑が続く静かな道に入る(公式サイトは「外濠付近の緑道」と紹介している)。右手に雙葉学園の外壁が視界に入ると、番町の住宅街に足を踏み入れた合図だ。街灯はシンプルで、看板類が極端に少ない。
道のり後半(物件直前)
雙葉学園を過ぎると、道は静けさを増す。通学時間帯以外は人の往来がほとんどなく、都心と思えない落ち着きがある。車通りも少なく、建物のボリュームが抑えられているため空の見え方が広い。物件エリアの角に差し掛かると、まとまった植栽と開発工事のフェンスが視界に入る。四ツ谷駅の喧騒から4分でここまで変わる、という体感は記事で伝えにくいが、実際に歩いて確かめてほしい要素のひとつだ。
歩いてみての体感
体感所要時間は徒歩3〜5分。公式値の4分は正確だ。起伏については、麹町口を出た新宿通りの歩道が標高約31m、敷地付近が約30m(国土地理院の標高データ)で、道のりはほぼ平坦だ。低いのは線路が通る外濠の切り通し(約19m)で、歩く道はその縁の台地の上にある。夜の雰囲気は人通りが減り、街灯が控えめなため、防犯面を気にする方は実際の夜道を歩いて確認することを勧める。子連れ視点では、大型車の通過が少なく歩道が整備されているため安心感は高い。
四ツ谷駅から4分で「都心のざわめきがゼロになる」道のりは、都心立地として異例だ。麹町・番町の静けさは、この街に高級住宅が集まる理由の本質であり、賑わいを利便として求める層には向かないが、「住む場所の品格」を重視するなら代えがたい資産になる。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
番町の歴史と再開発動向
番町の地名は江戸時代の番士(警護の武士)の屋敷地に由来し、明治以降は政財界の高官・文人が住む邸宅地として栄えた。島崎藤村・田山花袋・泉鏡花などが居を構えた文化の地でもある。戦後の民主化により邸宅は細分化されたが、「番町」という地名ブランドは現在も維持されており、中古マンションの坪単価は千代田区内でも特に高い水準で推移する。再開発・大規模建て替えの動きは近年ほとんどなく、今回のウエリス六番町は数十年に一度の規模の新規供給となる。
生活インフラ・学区
エリアを正直に評価すると、「住環境の品格は圧倒的に高いが、買い物は市ヶ谷・四ツ谷駅側の店に頼る」という特性がある。最も近いスーパーは成城石井 市ヶ谷店(五番町・徒歩約4分。Google マップの徒歩ルート)で、夜23時まで開いている。四ツ谷駅直結のアトレ四谷(徒歩5分・約370m)にも成城石井が入り、駅前のコモレ四谷(徒歩6分・約480m)にはスーパーのライフがある(公式サイト)。日常の食材はこの3か所で対応できる。公立小学校は千代田区立番町小学校(千代田区六番町8)で、公式サイトでは徒歩4分(約290m)。公式サイトは番町小学校・麹町中学校を通学区としている(学区は千代田区教育委員会でも確認してほしい)。千代田区の小学校は全校で35人学級制・少人数教育を導入しており、公教育の水準が高い区として知られる。公園は外濠公園(徒歩6分・約420m)が最寄りの大きな緑で、清水谷公園(麹町駅方面・徒歩13分・約990m)も歩ける距離にある(公式サイト)。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定(荒川) | 非該当(国が管理する河川の想定最大規模で敷地は区域外。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 洪水浸水想定(神田川) | 非該当(都が管理する河川を含めた想定最大規模でも敷地は区域外。西側の線路沿いに浸水深0.5m未満の小さな区域がある。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
| 高潮浸水想定 | 非該当(敷地は高潮浸水想定区域に含まれない。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
| 津波浸水想定 | 非該当(内陸) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(敷地は指定区域外。西へ約160m、線路の向こう側の外濠の斜面に急傾斜地の警戒区域がある。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
| 液状化危険度 | 台地(東京都の地盤分類「台地2」)。一般に液状化しにくい地盤だが、購入前に東京都「東京の液状化予測図」で確認してほしい |
| 地域危険度(地震火災) | ランク1(建物倒壊1・火災1・総合1/5段階。東京都 地域危険度測定調査 第9回・千代田区六番町) |
| 海抜・標高 | 約30m(敷地付近29〜32m。国土地理院の標高データ) |
| 最寄避難所 | 千代田区立番町小学校(六番町8・直線約150m。国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省ハザードマップポータル(重ねるハザードマップ)/千代田区公式ハザードマップ(神田川版・荒川版)/東京都地域危険度測定調査(第9回・令和4年9月)/国土地理院(標高・指定避難所データ)
千代田区六番町のハザードプロフィールは都内でも屈指の低リスク水準だ。台地上にあるため荒川・神田川いずれの氾濫想定も非該当で、液状化リスクも低い。2019年台風19号で武蔵小杉のタワーマンション地下が浸水した記憶がある方には、この地盤の違いは明確な差別化要素として伝わるはずだ。安全性の観点から見れば、番町の高台立地は長期的な資産価値の下支えになる。
価格未発表を読む
SECTION 06 / KEY RISK
「価格未発表」とは何か
新築分譲マンションの販売プロセスは、①エントリー受付(情報収集・資料請求)→ ②予定価格提示 → ③第1期販売(正式価格発表・申込登録・抽選)の順に進む。ウエリス六番町は2026年7月14日よりエントリー受付を開始した段階であり、正式な価格は第1期販売開始(2027年1月下旬予定。公式サイト物件概要)まで発表されない。つまり現時点では、いくらで買えるかが一切わからない状態での「情報収集フェーズ」にある。
これは珍しいことではなく、竣工1〜2年前に着工・エントリー開始し、1年前に価格を発表するパターンは高額物件では標準的だ。問題は、価格が発表されて初めて「買えるかどうか」「割高かどうか」の判断ができるという点にある。エントリー受付の段階でモデルルームに行っても、「どの住戸がいくら」という具体的な数字を聞けない可能性が高い。
この物件への影響を読む
価格は未定で、第1期の販売開始(2027年1月下旬予定。公式サイト物件概要)まで住戸ごとの金額は分からない。それまでの物差しは2つある。1つは周辺中古の坪単価で、千代田区六番町の中央値は約1,289万円(2026年市場データ)、四番町では1,304〜1,736万円の事例がある(9章の表)。もう1つは近くで実際に売り出されている新築の価格で、記事冒頭の「価格と販売状況」に、同じ四ツ谷駅のプラウド四谷と、隣の三番町のザ・パークハウス 千代田三番町の価格を公式サイトで確かめて載せている。
専有面積は55.08㎡〜234.40㎡と幅が広く、同じ坪単価でも住戸によって総額は大きく変わる。価格が出たら、希望する住戸の坪単価(価格÷専有面積の坪数)を出し、この2つの物差しと並べてほしい。特に最大住戸については、流動性(売却できる買い手の数)が極めて限られる点も将来のリスクとして頭に入れておく必要がある。
自分で確認する方法
今できることは、エントリー登録をして情報収集に参加することだ。登録することで、価格発表・資料送付・モデルルーム内覧の案内が優先的に届く。登録費用は無料。
モデルルーム(2026年秋〜冬にオープン予定と推測)では以下の点を必ず確認してほしい: (1)各住戸の「予定価格」(担当者によっては参考値として提示される場合がある) (2)管理費・修繕の積立の月額(85戸の小規模物件は1戸あたりの負担が大きくなりがち) (3)機械式駐車場の維持費と月額(駐車場は68台〈機械式65台(うちEV対応10台)・平置3台〉で、全戸分はない。公式サイト物件概要) (4)1階〜地下の用途(地下1階の使途は公開されているか) 価格が確定したら、不動産ポータルサイトなどで公開されている中古の坪単価と比較して「新築プレミアムが適正範囲か」を自分で判断することを強く勧める。
価格未発表は「リスク」ではなく「情報の欠如」だ。2027年1月下旬の価格発表まで待ってから動く判断は、むしろ合理的だ。先着申込ではなく抽選式であれば、早期エントリーが有利になるとは限らない。急いで動く必要はなく、価格発表後に市場坪単価と比較して冷静に判断することを勧める。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
日建設計監修という設計体制から、共用部のデザインにも相応の品格が期待できる。日建設計はオフィスビル・ホテル・美術館など都心の高品位建築を多数手がけており、その設計監修がマンションの共用空間に入ることは、一般的な住宅ブランドとは異なる質の担保になる。
85戸という規模は共用施設の維持においてデメリットにもなる。ラウンジ・ゲストルーム・フィットネスなどの設備を設けた場合、利用者85戸で運営コストを分担するため、1戸あたりの管理費負担は増大しやすい。一方で人が少ない静けさは、共用廊下やエレベーターのプライベート感に直結する。「都心の大規模タワーの非日常感」ではなく、「邸宅に近い日常感」を共用部で体験できる物件と見ている。
外構(植栽計画)は桝井淳介デザインスタジオが担当する。桝井淳介氏は都市部の緑の設計で実績を持つ外構・植栽のデザイナーで、建物周辺の植栽帯・アプローチの緑・道路境界の仕上げに、専門家の意図が入る。番町という静かな街並みの中に建つ以上、建物の外観と外構が街に対してどう振る舞うかが問われる物件だ。
85戸での管理費・共用施設バランスは、モデルルームで必ず確認すべき論点だ。共用施設が充実しているほど管理費は上がる。番町という立地のプレミアムが管理費の高さを正当化できるかどうかは、月々の収支計算に直接関わる。具体的な数字が出たら、管理費+修繕の積立の合計月額を必ず確認し、将来の積立の段階的な増額(将来の修繕の計画〈30年分など〉)も確認することを勧める。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
専有面積55.08㎡〜234.40㎡(販売予定の77戸。公式サイト物件概要)という幅は、通常の新築マンションでは珍しい。最小住戸と最大住戸の面積比は約4.26倍だ。この幅は「ひとつの物件に異なるライフスタイルの層を共存させる」という設計方針の表れで、単身・DINKsから三世代同居やプレミアムペントハウスまで同一棟が受け持つことを意味する。各層の顧客が「同じ番町のアドレス」を共有することが、ブランド的な均質性を保つ仕組みになっている。
代表プラン(3LDK・100㎡台)——中心プラン
公式サイトによれば、平均面積は90㎡超で「100㎡台中心のプランも豊富」とある。都心の新築で100㎡台を中心にした供給は、90〜100㎡未満が主流の他の物件と明確に一線を画す。LDKの広さが確保されているだけでなく、洋室2〜3室を設けた際にも各室が実質的な個室として機能する広さになる。在宅勤務と子育てが両立する間取りを求めるファミリー層に対応している。
大型住戸プラン(150㎡超)——特色プラン
最大234.40㎡という住戸は番町のかつての邸宅規模に近い。プライベートダイニング・書斎・複数の洋室と、ホテルスイートに近いプログラムが可能な広さだ。ただし面積が大きいほど価格が上がり、売却時の買い手も限られる。資産として流動化しやすいのは100〜130㎡の標準プランで、大型住戸は実需(本当に使いたい)で購入する前提で判断することを勧める。
この物件の専有部で勝負しているのは「面積の余白」だ。都心でここまで広い住戸を新築で取れる機会は少なく、100㎡台中心というのは番町という土地が許容する住まいのスケールへの回答と見える。間取りの詳細はモデルルームで確認が必要だが、天井高・窓の大きさ・水回りの配置に「日建設計の目が入っているかどうか」を必ず現地で見ることを勧める。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
第1期正式価格は2027年1月下旬の販売開始時に発表予定(公式サイト物件概要。2026年9月15日に2月中旬から変更)。2026年10月5日に確かめた公式サイト物件概要でも販売価格・販売戸数は未定のため、いまは周辺の中古相場と、近くで実際に売り出されている新築の価格を物差しにするしかない。千代田区六番町の中古坪単価は2026年市場データで1,289万円が中央値、四番町では1,304〜1,736万円の事例がある。いずれも前年比で約20〜25%の上昇が見られる高値圏だ。
周辺中古マンションの坪単価(参考値)
| エリア・物件タイプ | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| 千代田区六番町(中古中央値) | 各築年・@約1,289万円・市場データ2026年 |
| 千代田区四番町(事例) | 各築年・@1,304〜1,736万円・近年の事例 |
| 千代田区麹町エリア(築10〜15年) | 築10〜15年・@700〜900万円・四ツ谷〜麹町間 |
| 新宿区四谷(駅近中古) | 築5〜10年・@450〜600万円・四ツ谷駅圏 |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年7月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
近くの新築では、同じ四ツ谷駅のプラウド四谷(第2期2次)と、隣の三番町のザ・パークハウス 千代田三番町(先着順)が、実際の価格で売り出されている。記事冒頭の「価格と販売状況」に、公式サイトで確かめた価格と、そこから計算した坪単価を載せた。ウエリス六番町の価格は第1期の販売開始(2027年1月下旬予定)まで未定なので、発表されたら希望する住戸の坪単価を出し、上の中古の表と冒頭の新築の価格に並べて判断してほしい。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
想定購入者像は大きく2パターン考えられる。ひとつは都心勤務の40〜50代DINK世帯で、新宿や東京駅に5〜10分でアクセスしながら、帰宅後は番町の静けさの中で過ごしたいという層。もうひとつは子育てを番町の公教育(千代田区立番町小学校)と近隣の有名私立学校双方でカバーしたい、教育熱心なファミリー層だ。いずれも番町という住所のブランドと、資産として長期で保有できる物件の価値を理解している購入者像になる。
平日の朝、リビングで一杯のコーヒーを淹れてから四ツ谷駅に向かう。麹町口から4分、JR中央線快速で4分後には新宿、9分後には東京駅に到着する(公式サイトの所要時間)。昼に時間ができたら、六番町のメソン・セルバンテスでイベリコ豚のランチを取ることも選択肢に入る。週末は四ツ谷アトレで食材を調達し、清水谷公園で子どもを遊ばせる午後。夕方、外濠沿いの遊歩道を散策しながら帰宅する日常は、東京の中心にいながら街の喧騒から一歩引いた場所に住む感覚がある。
生活利便チェック:
- スーパー:成城石井 市ヶ谷店(五番町・徒歩約4分。Google マップの徒歩ルート)・アトレ四谷(四ツ谷駅直結・成城石井が入る・徒歩5分)・ライフ(コモレ四谷・徒歩6分。いずれも公式サイト)
- 公立小:千代田区立番町小学校(六番町8・公式サイトでは徒歩4分・約290m。学区は千代田区教育委員会で確認してほしい)
- 公園:外濠公園(徒歩6分・約420m)、清水谷公園(麹町駅方面・徒歩13分・約990m。いずれも公式サイト)
- 病院:常喜医院(千代田区六番町7-1・徒歩5分)、四谷メディカルキューブ(二番町・徒歩9分。いずれも公式サイト)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※評価はGoogle マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数はGoogle マップの徒歩ルートによる目安で、営業時間・定休日は変わることがある。
番町に住む日常の最大の特徴は「帰ってきたときの静けさ」だ。都心の他エリアと違い、夜になっても繁華街の延長にならない。大型スーパーが足元にないのは弱点だが、成城石井 市ヶ谷店(徒歩4分)、アトレ四谷(徒歩5分)、ライフのあるコモレ四谷(徒歩6分)の組み合わせで食材調達には困らない。繁華街の便利さから一歩引いた分、住む街の品格を手に入れる——その価値をどう測るかが、この物件の検討軸の核心だ。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
※価格は未発表のため評価なし。正式価格発表(2027年1月下旬予定)後に価格評価軸を追加・総合評価を更新する。
良い点
- 千代田区六番町という、数十年に一度の供給規模の希少立地。台地上で洪水・液状化リスクが低く、資産価値の下支えになる地盤条件を持つ
- NTT都市開発・三菱地所レジデンス・大京の3社共同開発+日建設計監修という組み合わせは、番町という土地柄に相応しい設計品質を担保する体制だ
- 4駅7路線(四ツ谷徒歩4分・市ケ谷7分・麹町9分・半蔵門16分)が使える。特に四ツ谷駅経由で新宿4分・東京9分・大手町13分(公式サイト)というアクセスは、都心勤務者にとって圧倒的な利便性だ
気になる点
- 価格は第1期の販売開始(2027年1月下旬予定)まで未定。周辺中古の坪単価(六番町の中央値で約1,289万円、四番町の事例で1,304〜1,736万円)や、近くで売り出されている新築(冒頭の「価格と販売状況」)と比べられるのは、価格が出てからになる。価格発表前に意思決定を迫られる局面はリスクだ
- 竣工は2029年8月下旬、引渡しは2029年10月下旬の予定で、入居まで3年以上ある。2026年9月には完成予定が約3か月後ろ倒しになった(公式サイト物件概要)。金利や住み替えの計画を長めに見ておく必要があり、待つ期間を許容できるかが問われる
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:都心勤務の40〜60代で、番町・麹町エリアの住環境ブランドと高台地盤の安全性を長期資産として評価できる方。子どもの教育環境(千代田区立小・私立校の多い番町)を重視するファミリー世帯。価格発表後に冷静に判断できる準備が整っている方。
すすめない:2027年1月下旬の価格発表前に動こうとしている方(まず価格を確認してから動くべきだ)。日常の買い物を徒歩3分圏内で完結させたい生活スタイルの方。周辺の新築・中古の坪単価の水準から見て、購入資金・住宅ローン審査の面で物件に対する準備が整っていない方。
・NTT都市開発「ウエリス六番町」公式サイト:https://wellith.jp/rokubancho/
・NTTアーバンソリューションズ プレスリリース(2026年7月14日):PR TIMES
・国土交通省ハザードマップポータル:https://disaportal.gsi.go.jp/
・千代田区公式ハザードマップ(神田川版・荒川版):千代田区公式サイト
・東京都地域危険度測定調査(第9回・令和4年9月):東京都都市整備局
・周辺相場:ノムコム「マンションデータPlus」千代田区坪単価データ(2026年)
・案内図:Google マップ/NTT都市開発「ウエリス六番町」公式サイト(現地案内図)
ウエリス六番町の価格・間取りが気になったら
未公表の価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。
本記事は公開情報・一般公開されているデータをもとに一級建築士の見解を加えたものです。価格・仕様・販売スケジュールは変更される場合があります。最新の情報は売主公式サイトおよびモデルルームでご確認ください。