【目黒区】イノベイシア恵比寿
恵比寿駅徒歩9分・全46邸・2〜3LDK|建築士が見た"街並みへの溶け込み方"
この記事では、敷地計画・低層設計の読み方・価格妥当性・ハザード、そして「全46邸という小規模物件が持つリスク」まで、購入検討に必要な視点を一級建築士の目で整理します。
結論から言えば、恵比寿エリアの利便性を求めつつ、密集したタワーマンションではなく「静けさと余白のある暮らし」を選ぶ方にハマる物件です。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都目黒区三田二丁目(地番:144番3) |
|---|---|
| 売主 | 株式会社オープンハウス・ディベロップメント |
| 施工 | 丸彦渡辺建設株式会社 東京支店 |
| 規模 | 地上5階・地下1階建・鉄筋コンクリート造 |
| 総戸数 | 46戸 |
| 間取り | 先着順(6戸):2LDK〜3LDK・64.61〜82.85㎡(公式サイト物件概要 2026年10月1日登録)。9月23日時点にあった第6期の予告(2LDK+SR〜3LDK・74.21〜75.93㎡)は、今の物件概要には載っていない |
| 敷地面積 | 1,909.67㎡(売買対象面積。私道負担186.79㎡などを含む。建築確認上の敷地面積は1,722.88㎡) |
| 建築面積 | 802.50㎡ |
| 竣工予定 | 建物完成済(2026年9月。公式サイト物件概要) |
| 入居予定 | 2026年10月下旬 |
| 販売開始予定 | 2025年11月25日に一般分譲開始(売主の発表)。現在は先着順(6戸)で受付中(公式サイト物件概要 2026年10月1日登録) |
| 価格帯 | 先着順(6戸)2億3,000万〜3億2,000万円(公式サイト物件概要 2026年10月1日登録)。9月23日時点の先着順4戸は1億8,880万〜2億7,880万円だった |
| 駐車場 | 23台(身障者対応1台を含む。月額25,000〜35,000円) |
| 共用部デザイン | 柳原照弘(国際的インテリアデザイナー。売主サイトのインタビュー) |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間/乗換 |
|---|---|
| 渋谷 | 約2分/乗換0回(JR 恵比寿〜渋谷) |
| 品川 | 約11分/乗換0回(JR山手線) |
| 新宿 | 約7〜9分/乗換0回(湘南新宿ラインまたは山手線) |
| 東京 | 約23分/乗換1回(日比谷線→霞ケ関で丸ノ内線) |
| 横浜 | 約30分/乗換1回(武蔵小杉で横須賀線) |
※いずれも恵比寿駅から。渋谷・新宿は公式サイト記載の通勤時の所要時間(乗換案内サービス 2025年9月調べ)、品川・東京・横浜は乗換案内で平日朝8時台を調べた目安。恵比寿駅(JR・日比谷線)と目黒駅(山手線・東急・南北線・三田線)の2駅が利用可能で、7路線にアクセスできる。
一級建築士ryoが見る「恵比寿台地と46邸の余白」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
建築確認上の敷地面積1,722.88㎡に対して建築面積802.50㎡——建蔽率は約47%だ(上限は60%。公式サイト物件概要)。5階建ての低層マンションとして、この数字は周囲の一般的な中高層マンション(建蔽率60〜70%前後)と比較して余裕がある。敷地の53%が建物以外、つまり外構・植栽帯・駐車場・アプローチに使われる計算になる。この敷地は前面道路の幅で容積率が160%に抑えられており(指定は300%。公式サイト物件概要)、「46邸」という規模と余白は、規制と設計の両方から生まれたものと読める。
目黒区三田二丁目は、恵比寿駅と目黒駅の中間に位置する武蔵野台地の一角だ。周辺は戸建てと低層マンションが混在する落ち着いた住宅地で、恵比寿ガーデンプレイスの商業エリアとは静かな住宅街が一線を引いている。地上5階建てという規模は、このエリアの街並みのスケールと自然に釣り合う。高さを抑えることで、近隣の戸建て群に圧迫感を与えない佇まいを選択した設計意図が読める。
共用部のインテリアデザインを手掛けるのは柳原照弘氏。神戸と仏アルルにスタジオを構え、国や文化の境界を越えて活躍するデザイナーで(売主サイトのインタビュー)、素材の本質を突き詰めた空間設計で知られる。この規模のマンションに著名デザイナーを起用するのは珍しく、「46邸というプレミアムな規模感に見合う品質」を共用部から訴求する戦略と読める。エントランスや廊下の質感が居住者の日常の体験に直結するため、この選択は重要な差別化要因だ。
数字を重ねて設計意図を読む。敷地面積1,909.67㎡(私道負担を含む売買対象面積)÷46戸=1戸あたり敷地持分41.5㎡。同エリアの100〜200戸規模のマンションであれば1戸あたり持分は10〜20㎡程度になる。この倍以上の持分比率が、駐車場23台(駐車比率50%)という都心では異例に高い設定を可能にし、かつ余白のある植栽帯と外構を両立させている。恵比寿という都心の一等地で、敷地を贅沢に使い切る方向ではなく「引き算」を選んだ設計だ。
建蔽率約47%という余白は、単なる敷地の「余り」ではない。道路幅による容積率の制限を受け止めたうえで、46戸という小さな規模設定を選んだ結果であり、周辺住宅街との関係性において「街に溶け込む」ための必然だ。恵比寿駅徒歩9分という距離に対して、この静けさと余白の質は水準以上と評価できる。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
JR恵比寿駅の東口改札を出ると、正面に恵比寿ガーデンプレイスへ続く動く歩道「恵比寿スカイウォーク」が目に入る。この動く歩道を使えば商業施設の敷地まで約2〜3分。ここが物件への道のりの起点だ。Google マップの徒歩ルートでは、駅から南へ恵比寿南一丁目を抜けて、目黒区三田二丁目の住宅エリアへ入っていく。
道のり前半(駅前〜中盤)
駅前の商業エリアを抜けて南へ歩く。商業施設の喧騒が急速に遠ざかり、約3〜4分歩くと低層住宅と小規模マンションが混在する街並みに変わる。目黒区三田二丁目は閑静な住宅地として知られており、この変化は歩きながら実感できる。人通りが少なく、歩道が広い区間が続く。
道のり後半(物件直前)
物件に近づくにつれて、戸建てと敷地のゆとりある低層マンションが混在する街区に入る。大通りから1〜2本奥に入ったところに敷地があるため、交通騒音も一定程度遮断される。目黒区三田2丁目144番という地番は、住宅街の中央部に位置し、東側に抜ける道から物件のエントランスが現れる。
歩いてみての体感
国土地理院の標高データでは、恵比寿駅前は標高約15〜20mの低い位置にあり、南へ進むと上り坂になって恵比寿南一丁目付近で約29mの台地の上に出る。そこから物件(約27m)まではほぼ平坦だ。駅から物件まで7〜12mほど上る道のりで、子連れでのベビーカー移動や重い荷物の日は上り坂を意識しておきたい。夜間も街灯が整備されており視認性は良好だ。公式の徒歩9分(約690m)は最寄りの出口からの距離で、Google マップの徒歩ルートでは駅の中心から約870m・13分かかる。
駅からの道のりは「恵比寿の表」から「三田の裏」への移行だ。商業エリアの活気が静かな住宅街に切り替わる、この5〜6分の変化が物件の立地の本質を表している。恵比寿の名を冠しながら恵比寿の喧騒とは距離を置く——それがこの物件の地理的な個性であり、買い手が最初に問われる価値観の分岐点だ。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
目黒区三田のエリア性
目黒区三田二丁目は、渋谷・恵比寿・目黒という城南の主要商業拠点に囲まれた高級住宅地だ。恵比寿ガーデンプレイスが1994年に開業して以降、このエリアは富裕層の住宅地として地盤を固めてきた。近年では大使館関係者や外資系企業駐在員の住まいとしても選ばれる。再開発計画は目立たないが、それはエリアが成熟していることの裏返しでもある。新たな大型開発による変動リスクは低い代わりに、値上がり期待も緩やかだ。
生活インフラ・学区
日常の買い物は恵比寿ガーデンプレイス内の商業施設(徒歩約7〜8分)と目黒駅周辺の商業施設(徒歩約11〜12分)が両方使える位置にある。ガーデンプレイス内の明治屋 恵比寿ストアーとセントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店(いずれも徒歩約7分)が最も近い食料品スーパーだ。三田公園(目黒区三田2-10-33)は徒歩約4分の位置にあり、子育て世代の休日の緑地として機能する。総合病院の厚生中央病院(三田1丁目)も徒歩約3分と近い。目黒区の通学区域では、三田二丁目は全域が目黒区立田道小学校(目黒1丁目・徒歩約10分)と目黒区立大鳥中学校(下目黒3丁目・徒歩約23分)の学区だ。学区は購入前に目黒区教育委員会で確認してほしい。
恵比寿駅から羽田空港・成田空港へのリムジンバス乗車場(ウエスティンホテル東京)が徒歩約6分の位置にある。これは出張・旅行が多いライフスタイルの住人にとって実質的なアクセス優位だ。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定 | 敷地の中心は区域外だが、周囲30mの一部(南側約10m先から)は浸水深0.5m未満の区域(想定最大規模。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸) |
| 津波浸水想定 | 対象外 |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(敷地は指定区域外。最寄りの土砂災害警戒区域〈急傾斜地〉は東へ約300mの三田一丁目。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
| 液状化危険度 | 低いとみられる(東京都の地盤分類で「台地」。購入前に東京都「東京の液状化予測図」で確認してほしい) |
| 地域危険度(地震火災) | 総合ランク2(建物倒壊2・火災2/5段階。東京都 地域危険度測定調査 第9回・目黒区三田2丁目) |
| 海抜・標高 | 約27m(敷地付近26〜28m。国土地理院の標高データ) |
| 最寄避難所 | 目黒区立田道小学校(目黒1丁目・直線約410m)、渋谷区立加計塚小学校(恵比寿4丁目・直線約480m)ほか(国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省 重ねるハザードマップ(洪水は想定最大規模)/東京都 地震に関する地域危険度測定調査(第9回・令和4年)/国土地理院 標高データ・指定避難所データ。購入前に目黒区公式サイトの「防災に関する地図」で最新のハザード情報を必ず確認のこと。
武蔵野台地の南端に位置するこのエリアは、東京の中でも地盤安定性が高い地帯の一つだ。標高約27mというのは城東・城南の低地エリアと比べて10〜20m高く、洪水・液状化の双方でリスクが抑えられる。ただし敷地のすぐ南には浸水深0.5m未満の想定区域があり、台地の上でも低い道路には水が集まりうる。また台地の縁部には崖線が形成されることもあり(最寄りの急傾斜地の警戒区域は東へ約300m)、敷地の詳細な地形については重要事項説明書の地盤調査結果で確認を勧める。
46邸・小規模管理費のリスクを読む
SECTION 06 / KEY RISK
「小規模マンションの管理費」とは何か
マンションを購入すると、毎月「管理費」と「修繕のための積立金」を支払う義務が生じる。管理費は日常的な管理運営(清掃・設備点検・管理員人件費・共用部の電気代等)に使われる費用、修繕のための積立金は十数年ごとの大がかりな修繕(外壁・防水・給排水管更新等)に備えて積み立てる費用だ。どちらも管理組合が徴収・管理し、使途を住人全体で決定する。
ここで重要なのが「固定費の分母」だ。エレベーター1台の保守点検費用は年間約60〜100万円。エントランスの清掃・照明費用や管理員人件費も、100戸のマンションでも46戸のマンションでも、かかるコストの総額はそれほど変わらない。100戸なら1戸あたり1万円の費用が、46戸なら2万円超になる——これが小規模マンション特有の構造的な問題だ。
46邸への影響を読む
今回の物件は地上5階・地下1階・46戸という規模だ。公式の物件概要(先着順の6戸)では、管理費は月7,500〜9,600円、将来の修繕に備える積立金は月12,300〜15,700円で、管理員は巡回による管理委託だ(2026年10月1日登録)。エレベーター台数は未発表だが、46戸の低層マンションで1〜2台が標準的。仮にエレベーター1台の保守費用を年間80万円とすると、46戸で按分すると1戸あたり年間約1万7,400円(月額約1,450円)の負担になる。200戸規模のマンションなら同じ費用の1戸あたり月額は400円に過ぎない。
また、十数年ごとの大がかりな修繕のための積立にも同様の問題がある。一般的に外壁補修・防水工事等の総費用はマンションの共用部面積に比例するが、1戸あたりの積立額は戸数で割られる。将来の修繕の計画を20〜25年先まで見通した場合、46戸という規模では修繕のための積立金の段階的な引き上げ(値上がり)が避けにくい。国土交通省の令和5年度マンション総合調査では、計画に比べて修繕のための積立額が不足しているマンションが36.6%あり、小規模物件ほどこのリスクは高まる。
さらに、将来の管理組合運営も考慮が必要だ。46戸では役員候補者のプールが小さく、理事の輪番が頻繁に回ってくる。コミュニティとして密な関係が築けるメリットもあるが、区分所有者の高齢化や空室増加による管理費滞納のリスクも、小規模物件の方が顕在化しやすい。
自分で確認する方法
モデルルームでは以下を必ず確認してほしい。
まず「管理費・修繕の積立の月額と内訳」を聞く。月額だけでなく、30年後の積立総額がいくらに設定されているか(将来の修繕の計画の案)の提示を求める。次に「管理形態」——公式の物件概要では株式会社オープンハウス合人社コミュニティへの委託(巡回)とされているので、巡回の頻度と管理員の勤務時間を確認する。加えて「修繕の積立を段階的に増やす計画」が設定されているかを確認し、初期設定が安くて後に大幅値上がりするスキームは購入後に家計を直撃する。マンション管理業協会の「マンション管理適正評価制度」もあるので、担当者に制度の認知があるかを試すのも有効だ。
46邸という規模は「プレミアム」に見せる一方で、管理費構造の脆弱性を内包している。恵比寿という立地の資産価値は本物だが、購入価格に加えて毎月の維持コストが中規模以上の物件と比べて割高になることは、購入判断に織り込んでおく必要がある。モデルルームで30年後までの修繕の積立のシミュレーションを見せてもらわずに契約するのは勧めない。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
共用部のインテリアデザインは柳原照弘氏が担当する。日本・フランス・イギリスなどを拠点に国際的なプロジェクトを手掛けるデザイナーで(売主サイトのインタビュー)、素材の質感と静けさを重視した空間設計が特徴だ。この規模のマンションに著名デザイナーを起用するのは、「46邸というプレミアム感」を共用部の質から担保しようとする売主の意図と読める。
駐車場は23台(駐車比率50%)。都心の新築マンションで50%は異例に高い水準で、車を保有するライフスタイルを明確に前提とした設計だ。月額25,000〜35,000円という設定は恵比寿エリアの周辺相場と比較して適正か、やや割安なラインだ。ただし台数は46戸中23台のため、駐車場の抽選に外れるケースを想定した計画が必要になる。
柳原照弘氏によるデザインは「質の担保」として機能する一方で、デザインへの投資コストが分譲価格に転嫁されることも意味する。共用部の水準が購入判断の主要因になる人にとっては価値があるが、コスパを重視する人にとっては「デザイン料込みの価格」をどう評価するかが問われる。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
全46邸・専有面積56.52〜82.85㎡という構成は、2LDK〜3LDKの幅広い間取りを提供する。ただし主力プランは74〜76㎡台に集中しており、この規模帯がターゲット世帯(DINKsから子育て初期ファミリー)を中心に想定されていると読める。以下の3タイプを中心に間取りの性格を見ていく。
B1タイプ(3LDK+WIC+SIC+Sto・74.21㎡)——収納主体プラン
74.21㎡の面積に3LDK+ウォークインクローゼット(WIC)+シューズインクローク(SIC)+ストレージ(Sto)を収めたプランだ。バルコニーは2面(5.70㎡+4.59㎡)という構成で、住戸内の収納量の豊富さが特徴。74㎡台の3LDKというのは1部屋あたりの広さを抑えつつ、服・靴・荷物の収納をまとめて確保する考え方だ。物持ちが多いライフスタイル、または子どものいる家族向けの設計意図が読める。
D1タイプ(2LDK+SR・75.88㎡)——ゆとりの2LDKプラン
75.88㎡の専有面積を2LDKで使うプランで、バルコニー面積が10.65㎡と広い。SR(サービスルーム=納戸)が付く構成で、実質的に3部屋として使える柔軟性がある。2人世帯で1部屋を書斎・テレワークルームとして使いたいDINKsや、趣味の部屋を確保したい単身者に向く。バルコニーの広さは室内の延長として機能し、植栽を楽しむ余裕もある。
H2タイプ(3LDK+SIC・75.93㎡)——3面バルコニーの角住戸
3面バルコニー(5.93㎡+4.43㎡+3.52㎡)は角住戸の特徴だ。3つの方向に開口部があることで採光と通風に有利で、室内の視線抜けも生まれる。3LDKに加えてシューズインクローク付き。複数の外部空間を持つ住戸は、室内にいながら「どこかに空が見える」感覚を維持しやすく、低層ならではの特権ともいえる。ただしバルコニーの維持・清掃の手間が増える点も念頭に置きたい。
74〜76㎡台に集中した間取り構成は、過不足のない「ちょうどよい広さ」を目指した設計と読める。大型住戸が少ない分、価格を特定の帯域に集中させ、ターゲット層を絞る戦略だ。3面バルコニーのH2タイプは低層角住戸の最大の醍醐味であり、優先して確認を勧める。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
一般分譲は2025年11月25日に始まっており(売主の発表)、2026年10月1日登録の公式サイトの物件概要では、先着順の6戸が2億3,000万〜3億2,000万円(64.61〜82.85㎡)で販売中だ。9月23日時点では先着順4戸が1億8,880万〜2億7,880万円(56.52〜82.85㎡)、ほかに第6期(74.21〜75.93㎡・価格未定)の予告があったが、今の物件概要は先着順だけになった。先着順の価格を専有面積の下限・上限どうしで割ると、坪単価はおおむね1,180万〜1,280万円になる(住戸ごとの価格は未公表のため目安。9月23日時点の先着順では1,100万円台だった)。
周辺中古マンションの坪単価
| 物件名 | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| パルテール恵比寿 | 2000年築・@748万円/坪・恵比寿駅徒歩5〜6分圏 |
| クリオ恵比寿弐番館 | 1999年築・@786万円/坪・恵比寿駅徒歩圏 |
| ファミールグラン恵比寿 | 2002年築・@842万円/坪・恵比寿駅徒歩圏 |
| 目黒区三田エリア平均 | 2025年5月時点・@523万円/坪(三田全域平均) |
| 恵比寿駅圏全体平均 | 2025年Q2・@779万円/坪(駅圏全体) |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2025年時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
恵比寿駅から直線距離の近い物件(駅徒歩5〜6分圏)の中古相場が坪700〜850万円で推移しているのに対し、先着順の価格から割った坪単価(約1,180万〜1,280万円。2026年10月1日登録の価格)はそれを4〜8割上回る。恵比寿駅徒歩9分・新築・低層ブランド品質という条件の新築プレミアムを考えても、評価基準(周辺相場+20%超)では「割高」の水準だ。
購入を検討する場合は、モデルルームで住戸ごとの価格表を確認し、坪単価と周辺相場の差分を自身で確かめることを強く勧める。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
この物件の想定購入者として浮かぶのは、30〜40代の共働き夫婦か、都心近辺で洗練された暮らしを求める富裕単身者だ。渋谷・品川・新宿へのアクセスが良好で、恵比寿というブランドと静けさの両方を求める層——タワーマンションの密集感や内廊下の閉塞感を敬遠し、「低層・少戸数・余白のある暮らし」を選ぶ意識が高い人に向く。
平日の朝は恵比寿駅から電車で渋谷(約2分)や品川(約11分)へ通勤。駅までの道のりは住宅街を徒歩9分で、朝の空気がある。帰り道には恵比寿ガーデンプレイスのスーパーで食材を買い、三田の住宅街を歩いて帰宅する。週末は目黒川沿いのカフェや恵比寿の飲食店を気分でまわる生活だ。車を持つ世帯は駐車場が50%確保されているため、週末に車で出かける計画もしやすい。
生活利便チェック:
- スーパー:明治屋 恵比寿ストアー・セントラルスクエア恵比寿ガーデンプレイス店(いずれもガーデンプレイス内・徒歩約7分)
- 公立小:目黒区立田道小学校(目黒1丁目・徒歩約10分。学区は目黒区教育委員会で確認してほしい)
- 公園:三田公園(目黒区三田2-10-33・徒歩約4分)
- 病院:厚生中央病院(目黒区三田1丁目・徒歩約3分)
近隣のおすすめ店(Google マップ 4.0★以上)
※Google マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数は物件の位置から Google マップの徒歩ルートで調べた目安。最新の営業情報・評価は Google マップで直接確認してください。
この物件の日常は、都心の利便性を手放さずに「静かさ」を手に入れる生活だ。恵比寿という地名のブランドと、三田の住宅街が持つ静けさの両方を1日の中で使い分けられる位置にある。それはタワーマンションの高層階で得る「眺望」とは異なる、地に足の着いた豊かさだ。この感覚に価値を見出せるかどうかが、この物件との相性を決める。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
※価格は記事作成時点(価格未発表)に暫定で★3としていたが、2026年9月時点の先着順の価格から割った坪単価(約1,100万円台)が周辺中古相場(坪700〜850万円)を3〜6割上回るため、★2とした(2026年9月見直し)。2026年10月1日登録の先着順(2億3,000万〜3億2,000万円)では坪約1,180万〜1,280万円とさらに高い。
良い点
- 恵比寿・目黒の2駅・7路線が徒歩圏(公式サイト)。都心主要拠点へのアクセスは城南エリアでも屈指の水準だ。
- 建蔽率約47%の余白設計。5階低層・46邸という低密度配置が、周辺住宅街の静けさと自然に調和する佇まいを生んでいる。
- 国際的デザイナー・柳原照弘氏による共用部設計。小規模物件ながら日常の空間クオリティを担保する投資が行われており、居住体験の満足度に直結する。
気になる点
- 先着順の価格は2億3,000万〜3億2,000万円(6戸。2026年10月1日登録。坪約1,180万〜1,280万円)で、周辺中古相場(坪700〜850万円)を4〜8割上回る。住戸ごとの価格と相場との乖離を必ず確認してから進めるべき物件だ。
- 46邸という小規模ゆえ、管理費・修繕の積立の1戸あたり負担が中規模以上のマンションより割高になりやすい。将来の修繕の計画(30年分など)の案の提示を必ず求め、30年後の積立金推移を購入前に把握することを強く勧める。
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:30〜40代の共働き夫婦や富裕単身者で、渋谷・品川への通勤30分以内・恵比寿エリアのブランド感・静かな住宅街という三つを同時に求める人。車を持ち(駐車場比率50%)、大型タワーよりも低密度な暮らしに価値を見出す人。柳原照弘のような著名デザイナーの空間に日々触れることに意味を感じる人。
すすめない:共用施設の充実(フィットネス・受付スタッフ等)を住まい選びの主要な基準とする人。また、管理費・修繕の積立の長期的な安定と低廉さを重視するファミリー層には、100戸以上の中規模マンションを先に比較することを勧める。先着順で2億3,000万円から(2026年10月1日登録)という価格帯のため、予算の上限が明確でない人は住戸ごとの価格表を見てから判断した方がよい。
・株式会社オープンハウス・ディベロップメント「イノベイシア恵比寿」物件概要(2026年9月23日閲覧・2026年10月5日に再確認):outline/デザイナー柳原照弘インタビュー:売主サイト
・目黒区「町名50音順 通学区域」:目黒区/国土交通省「令和5年度マンション総合調査」
・東京都「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」/国土地理院 標高データ・指定避難所データ
・株式会社オープンハウス・ディベロップメント「イノベイシア恵比寿」公式サイト:https://ms.ohd.openhouse-group.com/bukken/kanto/ivcebisu/
・PR TIMES「イノベイシア恵比寿 販売開始のお知らせ」(株式会社オープンハウスグループ)
・国土交通省ハザードマップポータル
・目黒区公式ハザードマップ(防災に関する地図):https://www.city.meguro.tokyo.jp/bousaianzen/bousai/bousaitaisaku/map/index.html
・目黒区立学校通学区域一覧(目黒区公式)
・国土地理院 地理院地図(標高・起伏確認)
・周辺相場:マンションレビュー・各社ポータルサイト掲載データ(2025年時点)
・案内図:Google マップ/株式会社オープンハウス・ディベロップメント「イノベイシア恵比寿」公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は売主公式サイトからの引用です(完成予想CG・間取り図)。実際の外観・仕様と異なる場合があります。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。現地案内図は売主公式サイトからの引用です。
イノベイシア恵比寿の価格・間取りが気になったら
住戸ごとの価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。
※購入をご検討の際は、重要事項説明書を必ず確認のうえ、専門家(宅地建物取引士・建築士・ファイナンシャルプランナー等)へのご相談をお勧めします。