【世田谷区】アトラス明大前
明大前駅徒歩1分・全50邸・2〜3LDK|建築士が見た"1フロア4戸という設計"
この記事では、「1フロア何戸か」という数字から読み解ける設計の意図・駅1分立地の本当の価値・都市計画道路との関係・価格妥当性まで、購入検討に必要な論点を整理します。
結論から言えば、新宿・渋谷への直通アクセスをフル活用できる共働きDINKsに響く物件です。ただし管理コストの水準は、明大前というエリアの従来の相場観を大きく超えています。価格は公式には2026年10月6日時点で未定のため、価格が出たら周辺の相場と並べ、その差をどう評価するかが購入判断の核になります。
一級建築士として20年、設計の現場から見た視点で書きます。
最後に「こんな人にすすめる/すすめない」の判定もまとめています。
物件概要
SECTION 01 / OVERVIEW
スペック
| 所在地 | 東京都世田谷区松原二丁目664-3(地番)。住居表示は松原二丁目42-1付近(公式サイト現地案内図) |
|---|---|
| 売主 | 旭化成ホームズ株式会社 |
| 施工 | 株式会社佐藤秀(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
| 設計・監理 | アーキサイトメビウス株式会社 |
| 規模 | 地上14階建・鉄筋コンクリート造 |
| 総戸数 | 50戸(分譲44戸、事業協力者住戸6戸含む)+事務所1区画・店舗1区画 |
| 間取り | 2LDK・3LDK(第1期4次の販売対象23戸の専有面積50.71㎡〜70.74㎡。公式サイト物件概要 2026年10月6日時点) |
| 竣工予定 | 2028年1月下旬 |
| 引渡予定 | 2028年4月下旬 |
| 販売開始 | 第1期4次は2026年10月中旬予定(予告広告。公式サイト物件概要 2026年10月6日時点) |
| 価格帯 | 未定(第1期4次・予告広告。公式サイト物件概要 2026年10月6日時点) |
| 管理費 | 28,160円〜39,280円/月(第1期4次の販売対象住戸) |
| 修繕の積立(月額) | 6,880円〜9,610円/月(第1期4次の販売対象住戸) |
| 駐車場 | タワーパーキング10台(車いす使用者優先区画1台・EV対応区画5台を含む)、月額36,000円(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点) |
主要駅へのアクセス
| 主要駅 | 所要時間/乗換 |
|---|---|
| 新宿 | 約7分/乗換なし(京王線直通) |
| 渋谷 | 約8分/乗換なし(京王井の頭線直通) |
| 吉祥寺 | 約12分/乗換なし(京王井の頭線直通) |
| 東京 | 約32分/1回(新宿経由・JR中央線快速) |
| 品川 | 約27分/1回(渋谷経由・JR山手線) |
※新宿・渋谷・吉祥寺・品川は公式サイト記載の通勤時の所要時間(ジョルダン「乗換案内」2025年6月版)。東京は乗換案内で平日朝8時発を調べた目安。
一級建築士ryoが見る「1フロア4戸という希薄さ」
SECTION 02 / SITE & CONTEXT
アトラス明大前を数字から読む。地上14階、総戸数50戸(うち分譲44戸)。公式サイトの平面イメージでは、12階は1フロア4戸(A・D・E・Fタイプ)、最上階の14階は3戸(G・H・Iタイプ)だ。一般的なマンションが1フロア8〜10戸程度の設計をとることと比べると、この物件の「希薄さ」がわかる。1フロア4戸なら、住人が廊下ですれ違う頻度は格段に少なくなる。内廊下設計と各階ゴミ置場が成立する前提として、この低密度な配置がある。
敷地は世田谷区松原二丁目、明大前駅の西側にある南東の角地で、甲州街道(国道20号)からは南へ約100m、京王線からは北へ約90m離れている(甲州街道には面していない)。敷地面積は831.46㎡と比較的コンパクトで、14階という高さはこのエリアでは突出する存在になる。東面の外壁は「水の流れが岩肌を削った」をコンセプトとするマリオン(縦格子)で覆われ、街路からのシルエットに表情をつけている。南面は透明感のある仕上げで日光を呼び込む設計だ。
南向き住戸率約75%・角住戸率約75%(分譲44戸中それぞれ33戸。公式サイト)というスペックは、14階・1フロア4戸という配置から自然に導かれる数字だ。敷地面積が限られる中で、建物の向きと形を調整することで、全体の4分の3を南向きにし、さらに4分の3を角住戸にした。これは設計の努力の結果であり、同時に「限られた敷地にいかに商品価値を最大化するか」という建て方の論理でもある。1フロア4戸という希薄さが生み出す静けさと、高層化による採光・眺望——それがこの物件の中核にある。
1フロア4戸(最上階は3戸)という数字は、都心の高層マンションにしか存在しない密度の低さだ。明大前という駅前立地にこれが実現した背景には、コンパクトな敷地規模と事業主の判断がある。ランニングコストが高くなることは避けられないが、廊下での匿名性と内廊下の静けさを「買う」と割り切れる人にとって、この密度感は確かに価値になる。
駅から物件までの道のり
SECTION 03 / WALKING ROUTE
改札を出てから
明大前駅は京王線と京王井の頭線が交差するターミナルで、アトラス明大前に近いのは駅の西側にある中央口とフレンテ口だ。出口の前の明大通りを渡った西側が敷地で、出口から敷地までは直線距離で約60〜70m。「徒歩1分」は公称値であり、実測上も過不足のない数字だ。
道のりの性格
駅徒歩1分という立地では「道のり」自体がほとんど存在しない。改札を出た地点がほぼ敷地前と言っていい距離感だ。甲州街道は敷地の北約100mを通っており、駅から物件までの道のりには入らない。駅の北側には明治大学の和泉キャンパスがあり、授業期間は学生の往来で賑わう。帰宅時間帯は一定の混雑を想定しておく必要がある。
起伏と夜の雰囲気
松原2丁目は武蔵野台地の台地面にあたり、駅の出口付近は標高約42m、敷地は約45mだ(国土地理院の標高データ)。明大通りから敷地の前の道はゆるやかに上っており、60mほどで約3m上る。短い距離なので、ベビーカーや荷物の多い日でも大きな負担にはならない。夜も駅前の人通りが途切れにくく、帰宅時の安心感は高い。子連れ視点でも、改札から玄関まで1分という距離感は特に評価できる。
駅徒歩1分は「便利」という概念を超えて、「通勤の疲れ方が変わる」という身体的な話だ。雨の日、疲れた日、子供と一緒の日——それらすべてで80mという距離はストレスの総量を削る。ただし駅前の賑わいは部屋の静けさと表裏一体であり、内廊下設計で外の音がどれほど伝わりにくくなっているかは重要事項説明書とモデルルームで必ず確認を勧める。
立地と街の読み方
SECTION 04 / LOCATION
明大前という街の性格
明大前駅は明治大学和泉キャンパスの最寄駅として長く学生の街として知られてきた。しかし松原2丁目は駅の北西側に広がる住宅地であり、商業地と住宅地の境界線上に位置する。周辺は戸建て・低層マンションが多く、世田谷区の中でも「地に足のついた住宅地」という印象が強いエリアだ。下北沢・三宿・駒沢といった世田谷区内の「おしゃれ」なエリアとは性格が異なるが、生活の実用性という点では遜色ない。スーパー・病院・学校・公園が徒歩圏にまとまっており、実生活の満足度は高い。
再開発動向
明大前駅周辺では、東京都施行の都市計画道路「放射第23号線(松原区間)」の整備事業が進行中だ。これは現在の井の頭通りの旧線を置き換える新道整備であり、完成すれば駅周辺の街路構造が大きく変わる。詳細はSection 06で深掘りする。2028年の竣工時点では、工事が続いている可能性が高く、引越し直後の生活環境に影響がある可能性を視野に入れておく必要がある。
生活インフラ・学区
スーパーはロピア松原店が徒歩約5分の距離にあり、まいばすけっと松原2丁目店も徒歩約4分だ。日用品の買い物に不自由はない。医療は駅前に明大前つじ内科クリニック(徒歩約1分)などの内科が集まり、小児科は吉川小児科(松原3丁目・徒歩約13分)がある。近い公園は玉川上水公園(杉並区和泉2丁目・徒歩約8分)だが、松原エリアの公園密度は豊かとは言えない。子育てファミリーが週末に使う大型公園は羽根木公園(徒歩約15分・梅の名所)が一番近い。世田谷区の通学区域では、松原2丁目は全域が世田谷区立松原小学校(徒歩約8分)と世田谷区立梅丘中学校(徒歩約17分)だ。学区は購入前に世田谷区教育委員会で確認してほしい。
ハザードマップで見る安全性
SECTION 05 / HAZARD
| 洪水浸水想定 | 非該当(想定最大規模でも敷地と周囲30mは区域外。南東へ約80mの駅付近に0.5m未満の小さな区域がある。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
|---|---|
| 高潮浸水想定 | 対象外(内陸) |
| 津波浸水想定 | 対象外(内陸) |
| 土砂災害警戒区域 | 非該当(敷地は指定区域外で、半径約600m以内に警戒区域はない。国土交通省 重ねるハザードマップ) |
| 液状化危険度 | 低いとみられる(東京都の地盤分類で「台地」。購入前に東京都「東京の液状化予測図」で確認してほしい) |
| 地域危険度(地震・建物倒壊) | 建物倒壊ランク2・火災ランク2・総合ランク3(5段階。東京都 地域危険度測定調査 第9回・世田谷区松原2丁目) |
| 海抜・標高 | 約45m(敷地付近42〜47m。国土地理院の標高データ) |
| 最寄避難所 | 世田谷区立松原小学校(松原5丁目・直線約500m。国土地理院 指定避難所データ) |
出典:国土交通省 重ねるハザードマップ(洪水は想定最大規模)/東京都 地震に関する地域危険度測定調査(第9回・令和4年)/国土地理院 標高データ・指定避難所データ
松原2丁目は武蔵野台地の台地面に位置し、洪水・土砂災害の想定区域には入っていない。標高約45mは東京の住宅地の中でも上位に入る。水害という観点では、このエリアは迷わず「合格点」と判断できる。ただし地震時の地域危険度は総合ランク3(5段階の真ん中)で、「低い」とまでは言えない。建物の地震への備えは、モデルルームで構造の説明を受けて確かめておくことを勧める。
都市計画道路「放射第23号線」の整備計画を読む
SECTION 06 / KEY RISK
「放射第23号線」とは何か
都市計画道路「放射第23号線」は、東京都が事業主体となって進めている幹線道路の整備計画だ。港区北青山を起点に渋谷・世田谷・杉並を経由し、全長約12kmのルートで計画されている。その中で「松原区間」と呼ばれる世田谷区大原二丁目〜杉並区和泉二丁目の約1,005m(幅員25m、環状第7号線との交差部付近は33m)が、2015年度に事業認可を受けて用地取得が進行中の区間だ(東京都建設局「事業のあらまし」)。
この区間は今は道路がなく(東京都は「現道のない新設道路」としている)、井の頭通りはここで途切れている。東京都は、明大和泉校舎一帯(広域避難場所)への避難路の確保や、環状第7号線へのアクセス向上を目的に挙げる。整備後は幅員25〜33mの新しい道路が和田堀給水所の南側を回り、明大前駅の東側(松原一丁目)で京王線を越え、松原交差点で甲州街道と交わる形になる。ひらたく言えば、明大前駅周辺の街路構造が現在と大きく変わることを意味する計画だ。
この物件への影響を読む
アトラス明大前の建設地は松原二丁目664-3(地番)。東京都の事業概要の平面図では、計画線は駅の東側(松原一丁目)を通っており、敷地には掛からない。敷地から最も近い松原交差点付近までは直線で約370mある。ただし、同じ駅の周辺で進む鉄道の工事と合わせて考えると、竣工後の住環境への影響は3つある。
第一に、2028年の引渡し以降も用地取得・工事が周辺で継続している可能性が高いこと。東京都の事業施行期間は2031年3月31日が期限だが、2024年3月末(令和5年度末)時点の用地取得率は約33%にとどまり、工事は未着手だ(東京都 事業評価委員会の資料・2024年11月)。引越し直後から数年間、近隣での建設工事(解体・造成・道路整備)が断続的に続くことは想定しておくべきだ。
第二に、道路開通後の街の変容だ。幅員25〜33mの幹線道路が明大前駅の東側に通じることで、交通量・騒音・商業地の性格が変わる。現在の「学生の街・下町的な親しみやすさ」が、より都市的な性格に変わる可能性がある。資産性への影響はプラス(アクセス向上)とマイナス(騒音・街の個性消失)が共存するため、どちらが上回るかは現時点では読み切れない。
第三に、京王線の連続立体交差事業との連動だ。事業精通者からは「放射第23号線の松原区間の開通は、京王線が高架化するまで実現しないのではないか」という見方もある。京王線の連続立体交差事業(笹塚〜仙川間の高架化。明大前駅も高架になる)は東京都の事業として認可済みで、事業期間は2031年3月末までとされている(東京都建設局)。高架化がこの期限どおりに進まなければ、放射第23号線の完成時期が2031年以降にずれ込む可能性も排除できない。また京王線は敷地の南約90mを通っており、高架化の工事そのものも入居後の暮らしのすぐそばで続く。
自分で確認する方法
まず事業主体の東京都 第二建設事務所に問い合わせると、現在の用地取得状況と今後のスケジュール見通しを確かめられる。東京都建設局のサイトには、この区間の「事業のあらまし」(位置図・平面図)と事業評価の資料も公開されている。また世田谷区の都市計画図でも、計画道路の位置と種別を確認できる(区HP:「世田谷区都市計画図」で検索)。モデルルームでは「この物件の敷地は道路予定地に掛かっていないか」「竣工後に周辺で予定されている公共工事の情報は何か」を直接確認することを勧める。この質問を嫌がる販売員に当たった場合は、その態度も判断材料になる。
放射第23号線の整備は、この物件を選ぶことの「隠れたオプション」だ。完成すれば街のアクセス性が向上し、資産価値への追い風になる可能性がある。しかし工事期間中の環境悪化と、完成後の街の性格変化はセットで受け入れる覚悟が必要だ。この道路を「プラス材料」として捉えられる人と、「静かな住宅地が失われる」と受け取る人で、評価は真逆になる。自分の価値観がどちらに近いかを確認してから購入判断に進むことを勧める。
共用部の見立て
SECTION 07 / COMMON AREA
エントランスホールは天井高約5.9mの二層吹き抜け空間だ。50戸という規模のマンションでこれだけの天井高を確保するには、1階の床面積を共用部に相当量割かなければならない。それを選択したことは、「価格相応の第一印象」を確保するというブランド戦略の現れだ。内廊下設計は全フロア共通で、各階にゴミ置場が設けられている。ゴミ出しのために1階まで降りる必要がない設計は、毎日の暮らしの小さなストレスを取り除く実用的な判断だ。
内廊下は落ち着いた照明とナチュラルカラーの素材で仕上げられる計画だ。1フロア4戸という配置では廊下の端から端まで入居者が使う動線は短く、「廊下が長いのに人とすれ違わない」という静けさが生まれる。駐車場はタワーパーキング10台(EV対応区画5台を含む)で、月額36,000円だ(公式サイト物件概要)。総戸数50戸に対して10台なので、車を持つ検討者は区画を確保できるかをモデルルームで必ず確認してほしい。
天井高5.9mのエントランスと内廊下の組み合わせは、ホテルライクな共用部の定石だ。ただし50戸という規模でこの仕様を維持するには、1戸当たりの管理費負担が重くなる。この物件の管理費(28,160〜39,280円/月。第1期4次の販売対象住戸)は同エリアの板状中規模マンションと比較して明らかに高い水準であり、それは共用部の質と1フロア4戸という低密度設計の必然的なコストだと理解しておく必要がある。
専有部の見立て
SECTION 08 / UNIT PLAN
公式サイトで間取り図が公開されているのはA・B・D・E・Hの5タイプで、平面イメージにはほかにF・G・Iタイプもある。第1期3次の販売対象住戸(25戸)の専有面積は50.71㎡〜72.24㎡で、間取りは2LDKと3LDKのみだ(公式サイト物件概要 2026年9月23日時点)。1LDKが存在しないことは、投資目的の単身賃貸需要より実需(居住目的)を主な購入層として想定していることを示している。設計・監理のアーキサイトメビウスは、内廊下・ワイドスパン・SIC(シューズインクローゼット)・WIC(ウォークインクローゼット)を標準装備とし、収納と動線の設計に力点を置いた間取りを提案している。
タイプA(2LDK・56.12㎡)——中心プラン
タイプAは2LDK+SIC+N(納戸)の構成で56.12㎡。DINKsや単身の高所得者が主なターゲット層になる。SICの設置は玄関まわりの動線を整理し、LDKへの生活感の漏れを防ぐ設計だ。南向き住戸率75%・角住戸率75%という全体方針の中で、このタイプがどの方位に向くかは住戸ごとに異なる。南向き角住戸のタイプAは日光・眺望・プライバシー確保のすべてが揃う最も競争率の高い住戸になると見る。
タイプH(3LDK・72.24㎡)——最上階限定プレミアムプラン
タイプHは最上階14階の3邸(G・H・Iタイプ)のうちの1タイプで、72.24㎡・3LDK+WIC+SICの構成。「最上階」というプレミアム性と、上階からの騒音リスクがゼロという天井条件が付加価値になる。面積72.24㎡は第1期3次の販売対象住戸の上限で、3LDKとしては決して広くはない。坪単価で見ると、面積効率は落ちる分だけ割高感が増す帯域に入る可能性がある。最上階・少数限定は販売戦略的にもプレミアム価格をつけやすい設計判断だ。
タイプD(3LDK・68.70㎡)——標準3LDKプラン
タイプDは3LDKで68.70㎡。この面積で3LDKを構成すると1室ごとの広さは標準的な水準になる。子育てファミリーにとって「部屋数が確保できる最小サイズ」と言える。ただし68.70㎡で3LDKを構成するということは、1室当たりの平均床面積は廊下・水まわりを除くと7〜8㎡程度になる場合もある。実際の各部屋の帖数をモデルルームで確認することが重要だ。
この物件は「面積で勝負する」設計ではなく、「密度・立地・仕様で勝負する」設計だ。50〜72㎡という面積帯は世田谷の生活者にとって決して贅沢な広さではないが、駅1分・内廊下・各階ゴミ置場・南向き・角住戸のセットを一括して手に入れるための最小限の面積として割り切る発想が、この物件を選ぶ論理になる。
価格と周辺相場
SECTION 09 / PRICE
公式の販売予定価格は、2026年10月6日時点で未定だ(第1期4次の予告広告。次の販売は2026年10月中旬の予定)。価格が出たら、下の周辺中古の坪単価や近くの新築の実際の価格と並べて確かめたい。
周辺中古マンションの坪単価(明大前駅周辺・2026年前後)
| 物件名 | 築年・坪単価・補足 |
|---|---|
| ファミール明大前 | 築26年・@435〜454万円/坪・明大前駅近接 |
| チュリス明大前 | 築28年・@606〜624万円/坪・明大前駅近接 |
| サンウッド世田谷明大前 | 新築・築1年以内・@705〜724万円/坪・明大前駅利用圏 |
※周辺の中古マンションの売り出し価格などから見た、2026年8月時点の目安です(成約価格ではありません)。売り出し価格は時期によって変わるため、比べるときは最新の相場を確かめてください。
明大前エリアで最も新しい新築マンション相当であるサンウッド世田谷明大前の坪単価は705〜724万円程度だ。アトラス明大前の価格が出たら、この水準との差を「駅徒歩1分のプレミアム」と「内廊下・50戸の希薄さ」で正当化できるかどうかが判断の軸になる。評価基準(周辺相場比+10〜20%で「やや割高」、+20%超で「割高」)を物差しにすると、周辺新築の坪705〜724万円を1.1倍した坪およそ780〜800万円を超えると「やや割高」、1.2倍した坪およそ850〜870万円を超えると「割高」に当たる。正式価格が公表されたら、周辺中古の坪単価(表)や近くの新築の実際の価格と並べて確かめることを強く勧める。
ここに住む日常
SECTION 10 / DAILY LIFE
主な想定購入者層は、新宿・渋谷への通勤が必要な30〜40代の共働きDINKs(ダブルインカム・ノーキッズ)か、世田谷区の住所と駅近利便性を重視する資産形成志向の層だろう。公開されている2LDKの面積(55〜56㎡台)は子育てには手狭になるため、ファミリーへの本命商品はタイプD(68.70㎡・3LDK)以上になる。
平日朝の風景を想像すると、エントランスを出て80mで改札に入り、7分で新宿、8分で渋谷に到着する。出社のために玄関を出てから目的地まで30分未満が当たり前になる暮らしだ。夕方は渋谷で軽く一杯やって8分で帰宅できるし、新宿で買い物をして7分で戻れる。週末は吉祥寺まで12分で抜けて、井の頭公園を歩くルーティンが自然に成立する。下北沢へも井の頭線で2分だ(公式サイト)。都市のコアへのアクセスを「当たり前の背景」として暮らす——それがこの物件の日常だ。
生活利便チェック:
- スーパー:ロピア松原店(徒歩約5分)・まいばすけっと松原2丁目店(徒歩約4分)
- 公立小:世田谷区立松原小学校(徒歩約8分。学区は世田谷区教育委員会で確認してほしい)
- 公園:玉川上水公園(徒歩約8分)・羽根木公園(徒歩約15分・梅の名所)
- 病院:明大前つじ内科クリニック(徒歩約1分・内科)・吉川小児科(徒歩約13分・小児科)
近隣のおすすめ店(Google マップ評価★4.0以上)
※Google マップ評価(2026年9月時点)。徒歩分数は物件の位置から Google マップの徒歩ルートで調べた目安。最新の営業情報・評価は Google マップで直接確認してください。
明大前の日常は「おしゃれな世田谷」ではなく「使える世田谷」だ。駅前の学生向け飲食店・スーパー・クリニックが歩いて揃う実用的なエリアで、週末に下北沢や吉祥寺へ出れば選択肢が一気に広がる。ブランドではなく生活の利便を最優先する人に向いている立地だ。
まとめ
SECTION 11 / CONCLUSION
★評価(5段階)
※価格が未発表のため、価格の評価は正式価格の発表後に行う(2026年10月見直し)。
良い点
- 明大前駅徒歩1分という稀少性。明大前では約25年ぶりの「駅徒歩1分」新築マンションであり、この立地は実用的な不便を根本から解消する
- 新宿7分・渋谷8分の直通2路線は、生活の選択肢の幅を広げる。都心の主要エリアが乗換なしで30分以内に収まる立地は、売却時にも説明しやすい資産性の根拠になる
- 内廊下・各階ゴミ置場・天井高5.9mエントランスという共用部の仕様水準は、明大前という街のグレードを一段引き上げる存在として機能する
気になる点
- 価格が2026年10月6日時点で未定であること。周辺の新築(サンウッド世田谷明大前の坪705〜724万円程度)が比べる目安になるが、「駅1分プレミアム」をどこまで価格に上乗せしてくるかは正式価格が出るまで分からない。価格が出たら、周辺中古の坪単価(表)や近くの新築の実際の価格と並べて確かめたい
- 50戸という小規模ゆえ1戸当たりの管理費負担が重く、将来の修繕に備える積立と合わせると月35,040〜48,890円になる(第1期4次の販売対象住戸。公式サイト物件概要 2026年10月6日時点)。十数年ごとの大がかりな修繕のときの積立不足・一時金徴収のリスクも、規模が小さい物件ほど顕在化しやすい
- 物件のある松原二丁目では、世田谷区が都市計画道路 補助第154号線(幅員15m・延長206m、松原二丁目22番〜45番の区間)と明大前駅の駅前広場(約2,700㎡)を整備中で、事業期間は2031年3月末まで(世田谷区の事業案内)。京王線の高架化と同じ時期に駅前の工事と人や車の流れの変化が重なるため、工事の範囲と時期を区の窓口で確かめたい
こんな人にすすめる/すすめない
すすめる:新宿・渋谷への通勤が週5日あり、駅距離がQOLに直結することを体感している共働きDINKs。住宅ローン返済能力に余裕があり、管理費と修繕の積立の高さを「受付スタッフのいないホテル代」と割り切れる人。価格が出たら周辺の相場と比べたうえで、売却時の説明しやすさと立地の希薄さを資産として評価できる人。
すすめない:管理費と修繕の積立の月次負担を家計の中心で考えるファミリー世帯。「明大前の雰囲気」「下北沢の延長線」を期待して買うと、竣工後の放射第23号線工事や街の変容で期待を裏切られる可能性がある人。面積(50〜72㎡)に対してコストが見合わないと感じるライフスタイルの人。
・旭化成ホームズ「アトラス明大前」公式サイト:https://www.atlas-web.jp/atlas/mansion/meidaimae/(物件概要:outline、2026年10月6日閲覧)
・SUUMO「アトラス明大前」物件概要:SUUMO掲載ページ
・国土交通省ハザードマップポータル:https://disaportal.gsi.go.jp/
・世田谷区公式ハザードマップ(令和6年7月更新):世田谷区HP
・世田谷区「通学区域:松原」:世田谷区HP
・東京都建設局「放射第23号線(世田谷区大原二丁目〜杉並区和泉二丁目)事業のあらまし」:東京都建設局/令和6年度第3回事業評価委員会 再評価チェックリスト:東京都建設局
・東京都建設局「京王京王線(笹塚駅〜仙川駅間)連続立体交差事業」:東京都建設局
・国土交通省 重ねるハザードマップ/国土地理院 標高データ・指定避難所データ/東京都「地震に関する地域危険度測定調査(第9回)」
・周辺相場:マンションナビ・各種不動産情報サービス(2026年前後データ)
・案内図:Google マップ/旭化成ホームズ「アトラス明大前」公式サイト(現地案内図)
※掲載画像は旭化成ホームズ公式サイトからの引用です。
※案内図はGoogle マップの埋込機能を使用。
アトラス明大前の価格・間取りが気になったら
未公表の価格・間取り・販売スケジュールは、資料請求とエントリーが最速の入手ルートです
- 価格・販売戸数・管理費などは、記事に書いた日付の時点で売主の公式サイトなどに公開されていた情報です。販売状況や価格は変わることがあります。
- 坪単価は公開された価格と専有面積からの計算、周辺の中古相場は売り出し事例などにもとづく目安で、実際の取引価格を示すものではありません。公式に発表されていない価格の予想は掲載していません。
- ★の評価、「割高・割安」の判断、設計の読み解きは、一級建築士である筆者の個人的な見解です。将来の価格・資産価値・住み心地を約束するものではありません。
- ハザードや地域の情報は、国や自治体が公開している資料をもとにしています。最新の内容は各自治体の資料で確かめてください。
- 購入を考えるときは、売主の最新の資料と重要事項説明で必ず確かめたうえで、ご自身の判断でお決めください。当サイトは特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません(免責事項)。
- 内容に誤りを見つけたときは、お問い合わせの「記事の訂正依頼」からお知らせください。確かめたうえで直します。